「Great People」

国境なき記者団

国際的なジャーナリスト団体「国境なき記者団」（本部＝パリ）は12月21日、「Great People」と題したキャンペーンを開始した。同団体は18日、2013年に取材活動中、武装勢力に殺されるなどして死亡したジャーナリストの数は71人で、またシリアなどで誘拐されたジャーナリストの数は前年の2倍以上となる87人に急増したと発表。こうした状況を訴え、報道活動を尊重するよう、社会にアピールするねらい。CMはフランスの主要テレビ局で放送している。

CMでは、シリアのバッシャール・アル=アサド大統領、北朝鮮の金正恩第一書記、中国の習近平国家主席、ジンバブエのムガベ大統領など、同団体が「PREDATOR（捕食者）」として挙げる各国首脳の写真を紹介。いずれも家族と誕生日を祝っていたり、遊園地のアトラクションを楽しんでいたりと、親しみやすいシーンを選んでいる。

最後、それを覆すように現れるコピーは「独立したジャーナリストがいなければ、これらがニュースになっていたことだろう」。各国政府の一方的な公式発表のみでは、為政者に都合のいい内容しか報じられないことを示唆している。

広告会社はフランスのBETCが担当した。

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