トリプルメディアにおけるコンテンツ
従来コンテンツは、メディアが所有しているもので「ペイド」の代表である広告とは切り離され、コンテンツに協賛して広告をのせるか、そのコンテンツを持つメディアに出稿しいわゆる編集タイアップ、インフォマーシャルのような形式をとるしかありませんでした。
しかし今では企業が所有する有意義な情報をすべてコンテンツとして取り扱い、「オウンド」「アーンド」で活用するスキームが生まれました。従来のペイド広告が企業側の都合で無理やり見せていることでますます嫌われてきた半面、消費者主導のデジタルメディアにおいてはコンテンツとして価値がある形で情報提供するマーケティングの方法が重要になってきたのです。
その意味でコンテンツマーケティングはメディアのマネジメントと切り離すことができません。
ネイティブアドの意義とは「冷やし中華はじめました」?
「ネイティブアド」はその名前の通り広告ですので、「ペイド」の領域に属しますが、この言葉はデジタルマーケティングにおけるコンテンツを有料でメディア側が制作することに意味があります。
ネイティブとは、「自然な」と訳するよりも「由来する」と考えたほうがしっくりくるので、メディア(もしくはビークル)に由来するペイドのコンテンツと考えたほうが良い気がします。従来の編集タイアップと違うのは、企業主導ではなくて消費者主導をよく知るメディアが広告主のためのコンテンツとして作り、それを読者や視聴者に届けることがポイントです。
もっとも近いのは夏に見かける「冷やし中華はじめました」という広告(?)ではないでしょうか。冷やし中華をブランドとすると、このコンテンツはどう伝えれば自分のお客さん(読者)に伝わるかは中華そば屋(メディア)が一番良く知っているはずですから。
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