皆さんは、会議やブレストの場で隣の席の人がすばらしい発言をしたとき、画期的なアイデアを思いついたとき、どうするだろうか。深くうなづき、メモを取る振りをしながら、ちょっと悔しがるだけでは、ちょっと足りない。そのアイデアの波及効果、さらなる展開の場面を考える。プラスアルファの価値を提案する。あら探しをする。それもいいが、まだ足りない。
ここで紹介したいのは、「Spark Shadowing」という作法だ。
思考のリバースエンジニアリング – アイデアの発火をトレースする
お勧めしたい一歩先の思考が、Spark Shadowingだ。
名案を発した隣の人物を、考える人に倣って、仮にロダンさんと呼ぼう。今のアイデアを、ロダンさんが発想するにあたって
- 何の刺激(材料)が必要で
- どのような手順で思考したのか?
を考え、自分なりに予想してみる。自らの思考回路の中に、擬似的にロダンさんを再現し、0から自分が発想するとして、同じプロセスを踏むことができるか、同じ結論に至るか、同じ脳内の発火を生むことができるかを検証するのだ。
これはどのような場でも可能な思考のトレーニングだ。会議やブレストの場面ではもちろんのこと、講演や質疑応答のシーンでもできる。当人が目の前に居なくとも、テレビのジャーナリストの受け答えを見ながらでも、電車内の中吊り広告で、雑誌の企画名がどのように発想されたかを考えることもできる。
Spark Shadowingに熟達すると、ロダンさんを高い精度でいつでも再現できるようになる。例えば上司や部長へのプレゼンの前に、彼らが指摘しそうなポイントを事前に予想し、対策を打っておくこともできるだろう。自らと異なる思考の作法を蓄え、無限に増やしていくことができる。
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