皆さんは、会議やブレストの場で隣の席の人がすばらしい発言をしたとき、画期的なアイデアを思いついたとき、どうするだろうか。深くうなづき、メモを取る振りをしながら、ちょっと悔しがるだけでは、ちょっと足りない。そのアイデアの波及効果、さらなる展開の場面を考える。プラスアルファの価値を提案する。あら探しをする。それもいいが、まだ足りない。
ここで紹介したいのは、「Spark Shadowing」という作法だ。
思考のリバースエンジニアリング – アイデアの発火をトレースする
お勧めしたい一歩先の思考が、Spark Shadowingだ。
名案を発した隣の人物を、考える人に倣って、仮にロダンさんと呼ぼう。今のアイデアを、ロダンさんが発想するにあたって
- 何の刺激(材料)が必要で
- どのような手順で思考したのか?
を考え、自分なりに予想してみる。自らの思考回路の中に、擬似的にロダンさんを再現し、0から自分が発想するとして、同じプロセスを踏むことができるか、同じ結論に至るか、同じ脳内の発火を生むことができるかを検証するのだ。
これはどのような場でも可能な思考のトレーニングだ。会議やブレストの場面ではもちろんのこと、講演や質疑応答のシーンでもできる。当人が目の前に居なくとも、テレビのジャーナリストの受け答えを見ながらでも、電車内の中吊り広告で、雑誌の企画名がどのように発想されたかを考えることもできる。
Spark Shadowingに熟達すると、ロダンさんを高い精度でいつでも再現できるようになる。例えば上司や部長へのプレゼンの前に、彼らが指摘しそうなポイントを事前に予想し、対策を打っておくこともできるだろう。自らと異なる思考の作法を蓄え、無限に増やしていくことができる。
新着CM
-
クリエイティブ
明治「スーパーカップ」のある普通の日々、WebCM第二弾が公開に
-
広告ビジネス・メディア
欲望で捉える広告ビジネスの過去・現在・未来 安藤元博×森永真弓×嶋浩一郎
-
AD
インターブランドジャパン
日本初の「ブランディング」を評価するアワード エントリー受付中!
-
AD
クリエイティブ
デザイン組織のアジャイルチームが実現するビジネス変革 /「仮説提案アプリケーショ...
-
クリエイティブ (コラム)
新コラム「まちの『よくわからない』コピーライター」がスタートします
-
人事・人物
ネスレ日本、販促企画部長ほか(22年8月1日付)
-
広告ビジネス メディア (コラム)
美しい提案なら負けても良い? コンペの「軌道修正」を阻む要因
-
販売促進
通信教育が2ケタ減 5月度の通販売上高
-
特集
業界あげて進むDXの取り組み 最新・テレビCMの効果的活用