LAの路面で砂まみれになりながらMVを撮影した話

【前回のコラム】「インクジェット用の特殊紙を探して冬のNYをさまよう」はこちら

いつの間にか足を踏み込んでいた、映像制作の世界

前回の最後に、「無茶な仕事が舞い込んできて楽しいとか言ってられなくなってしまいました」というようなことを書きました。その無茶な仕事というのは、とあるミュージックビデオのお仕事です。私はもともと、映像に全く興味がない状態から自分のキャリアをスタートさせています。

第1回でちらっと触れたように、私はもともと「flashでかっこいいウェブサイトをつくりたい」みたいな動機で制作会社に入ったら、よくわからないうちに広告のクリエイティブディレクションをやるようになっていた、という人間です。

将来自分がCMをつくるなんていうことは全く考えていませんでしたし、ミュージックビデオなどというものは自分とは無関係なものだと思っていました。いま、一緒に会社をやっている川村は、「日々の音色」をはじめとして、クライアントワークのクリエイティブディレクターとしてだけではなく、MVの監督としてもいろいろなものを手がけています。

彼と初めて仕事をしたのは、

SOUR「映し鏡」

といういわゆる「インタラクティブミュージックビデオ」の制作と開発でした。それは、私が得意なプログラムで構築された、ウェブブラウザで楽しむミュージックビデオだったわけなのですが、その後そのままの流れで一緒にandropやユニコーンなどのミュージックビデオのアイデアを考え、制作することになり、なし崩し的に映像の世界に足を踏み入れることになりました。

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清水 幹太(PARTY チーフ・テクノロジー・オフィサー)
清水 幹太(PARTY チーフ・テクノロジー・オフィサー)

東京大学法学部在学中(のち中退)からプログラマー・デザイナーとして活動。2006年にイメージソースに入社以降は、テクニカル・ディレクターとしてウェブサイトから映像まで、様々なフィールドに渡るコンテンツ企画・制作に携わる。2011年、クリエイティブラボ「PARTY」設立に参加。クリエイティブ・ディレクター、チーフ・テクノロジー・オフィサーとして、インタラクティブを中心にジャンルを問わず、高い技術力を背景にした様々なクリエイティブに関わっている。2013年9月よりPARTY NYCに赴任。カンヌ・クリエイティビティ・フェスティバル、アジア・パシフィック広告祭等、国内外での受賞多数。

清水 幹太(PARTY チーフ・テクノロジー・オフィサー)

東京大学法学部在学中(のち中退)からプログラマー・デザイナーとして活動。2006年にイメージソースに入社以降は、テクニカル・ディレクターとしてウェブサイトから映像まで、様々なフィールドに渡るコンテンツ企画・制作に携わる。2011年、クリエイティブラボ「PARTY」設立に参加。クリエイティブ・ディレクター、チーフ・テクノロジー・オフィサーとして、インタラクティブを中心にジャンルを問わず、高い技術力を背景にした様々なクリエイティブに関わっている。2013年9月よりPARTY NYCに赴任。カンヌ・クリエイティビティ・フェスティバル、アジア・パシフィック広告祭等、国内外での受賞多数。

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