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クリエイティブ、アイデアを生みだすことは、そんなに崇高で、困難で、とりつくシマのない領域なのでしょうか?「神様」が降りてくる場所、天才の住む場所へ、ふつうの人が気楽に出かけていくためには。今回は、クリエイティブのブラックボックスをこじ開けます。

英語を知っているということは、一体どういうことなのか

中学3年間。高校3年間。こんなに長い時間かけて英語を勉強して、全然できない。しかも、そうとうアタマいい人でも。

勉強による習得物は、おおむね、“能力×意欲×投資時間×方法=結果“という方程式なので、この観点から言っても、日本人の英語力、世界びりっけつという現状は、かなり異常だ。

いったいなぜ?

今回この長年の国民的疑問に、答えます。

実は、理由は、ただひとつ。

中学高校の英語のカリキュラムは、どんなに努力しても、絶対できるようにならないように設計されているから。

それは、戦後のアメリカの対日政策による。

ずっと猿レベルと思ってきた日本人と、占領下初めて直に接して、その知的レベル、勤勉誠実等優れた内面性に驚愕したアメリカ人たちが、この上英語までできるようになったらやばい、と判断し、考えうる限りもっともダメな役に立たないカリキュラムを押し付けた。というのが真相。

かどうかは、もちろんわからない。いつ誰が言い出したかも、わからない。けれど、妄説・暴論と切り捨てられないある種の説得力がある。だって、そうとでも考えなければ、あの膨大な学習時間が、少なくとも実用面ではほぼ無駄だったことが説明できないから。

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古川 裕也(電通 CDC局長 / エクゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター)
古川 裕也(電通 CDC局長 / エクゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター)

古川裕也(ふるかわ・ゆうや)電通 コミュニケーション・デザイン・センター局長、エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター。クリエイター・オブ・ザ・イヤー、カンヌライオンズ28回、D&AD、One Show、アドフェスト・グランプリ、広告電通賞(テレビ、ベストキャンペーン賞)、ACCグランプリ、ギャラクシー賞グランプリ、メディア芸術祭など受賞多数。カンヌライオンズ、D&AD、クリオなど、国内外の審査員・講演多数。2013年カンヌライオンズ チタニウム・アンド・インテグレーテッド部門の審査員を務めた。
主な仕事:九州新幹線全線開業「祝!九州」。中央酪農会議「牛乳に相談だ」。JCB「買い物は世界を救う」。リクルート「すべての人生がすばらしい」など。

古川 裕也(電通 CDC局長 / エクゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター)

古川裕也(ふるかわ・ゆうや)電通 コミュニケーション・デザイン・センター局長、エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター。クリエイター・オブ・ザ・イヤー、カンヌライオンズ28回、D&AD、One Show、アドフェスト・グランプリ、広告電通賞(テレビ、ベストキャンペーン賞)、ACCグランプリ、ギャラクシー賞グランプリ、メディア芸術祭など受賞多数。カンヌライオンズ、D&AD、クリオなど、国内外の審査員・講演多数。2013年カンヌライオンズ チタニウム・アンド・インテグレーテッド部門の審査員を務めた。
主な仕事:九州新幹線全線開業「祝!九州」。中央酪農会議「牛乳に相談だ」。JCB「買い物は世界を救う」。リクルート「すべての人生がすばらしい」など。

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