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音楽から考える、理想のクリエイティブ・チーム

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【インタラクティブクリエイティブマスターコース】特別連載
第1回 「宮崎駿監督の引退会見にみる、心を動かすコミュニケーションの変化とは」
 ――澤邊 芳明(ワン・トゥー・テン・デザイン社長)
第2回 「インタラクティブなクリエイティブの企画の出し方のヒント」
 ――木下 謙一(ラナエクストラクティブ 代表取締役CEO/クリエイティブディレクター)
第3回 「Co−Creative = 協調型プロジェクトのすすめ」
 ――阿部 淳也一(ワンパク代表取締役 クリエイティブディレクター)
第4回 「音楽から考える、理想のクリエイティブ・チーム」
 ――村田 健一(ソニックジャム 代表取締役 チーフプロデューサー)こちらの記事です

その他「インタラクティブクリエイティブマスターコース」関連記事はこちら

この記事は、「インタラクティブクリエイティブマスターコース」の開講に合わせ、掲載します。

村田 健(ソニックジャム 代表取締役 チーフプロデューサー)

もし、あなたが音楽をやるなら、どのスタイルが一番向いていると思いますか?

・ソロ・アーティスト
・ジャズ・コンボ
・オーケストラ

ソロ・アーティストは、自分自身の表現を追求するタイプ。ジャズ・コンボは少人数編成で、それぞれが自分の意思で演奏しつつ、メンバー間の相互作用で音楽をつくりあげていきます。ロック・バンドもこれと同じカテゴリですね。オーケストラは、きっちりした譜面をもとに、指揮者のタクトのもと、全員の調和で壮大な音楽世界をつくりあげます。

インタラクティブなものづくりでも、ひとりで活躍する天才タイプや、大規模で統制のとれた制作を得意とする会社など、いろいろあってそれぞれ素晴らしいのですが、私が一番面白いと思うのは、やっぱり少人数でのクリエイティブ・チームによるもの。

当社の社名「SONICJAM」のJAMはジャム・セッションのJAM。ひとりひとりが独立した意思を持つプレイヤーでありながら、インタープレイによりそのチームでしかできないものづくりをする、という意味を込めた名前です。私自身ずっと音楽をやっているということもあって、演奏中に奇跡の瞬間というか、予期せぬものが生まれた瞬間というものに何度も遭遇したことがあり、そこには何ものにも代えがたい魅力があります。

理想的な少人数スタイルは、全員がある程度リーダー的な素質を備えていて、自分の役割を理解していて、放っておいてもいい働きをする、例えば1955年ごろのマイルス・デイヴィス・クインテット、もしくは1970年代のリターン・トゥ・フォーエヴァー、もしくは1980年代のキース・ジャレットのスタンダーズ・トリオみたいな。

しかし、いつもそううまくはいきません。というか、だいたいうまくいきません。チームはバラバラ、スケジュールはガタガタ、作品の出来栄えはボロボロ・・・。そうならないために、プロジェクトチームの編成の仕方や、プロジェクト・マネジメントのスキルや、リーダーとしてチームをまとめる心得などを、組織で共有しながら高めていく必要があります。

インタラクティブクリエイティブマスターコース」では、これまで自分が経験してきた具体的な事例や、学んできたノウハウのお話ができればと思います。やっぱりチームでのものづくりは、大変だけどやめられないな。


村田 健
ソニックジャム 代表取締役 チーフプロデューサー

フリーランスとして数年ウェブ制作に携わった後、2001年ソニックジャム設立。当初は主にプログラマ/テクニカルディレクターとしてウェブサービスの設計開発、ウェブプロモーションのシステム開発などに携わる。その後、ウェブサイトのプランニング/プロデュース/ディレクション/サウンド制作などでさまざまなプロジェクトに参加。最近ではウェブ技術をベースにしつつ、イベントでの映像演出、デジタルサイネージ、ハードウェア開発、などよりクリエイティブの幅を広げている。


【インタラクティブクリエイティブマスターコース】特別連載
第1回 「宮崎駿監督の引退会見にみる、心を動かすコミュニケーションの変化とは」
 ――澤邊 芳明(ワン・トゥー・テン・デザイン社長)
第2回 「インタラクティブなクリエイティブの企画の出し方のヒント」
 ――木下 謙一(ラナエクストラクティブ 代表取締役CEO/クリエイティブディレクター)
第3回 「Co−Creative = 協調型プロジェクトのすすめ」
 ――阿部 淳也一(ワンパク代表取締役 クリエイティブディレクター)
第4回 「音楽から考える、理想のクリエイティブ・チーム」
 ――村田 健一(ソニックジャム 代表取締役 チーフプロデューサー)こちらの記事です

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