3月19日(水)、第51回宣伝会議賞の最終審査会が行われ、ファイナリスト23作品の中から、グランプリ、コピーゴールド、CMゴールド、眞木準賞、シルバー(7作品)の計11点が、入賞作品に決定しました。
ここでは、クレディセゾンの課題でコピーゴールドを受賞した田岡毅聡さん、ECCの課題でCMゴールドを受賞した合田ピエール陽太郎さん、西日本高速道路の課題で眞木準賞を受賞した古橋亮羽さんから寄せられた、喜びの声をご紹介します。
コピーゴールド 田岡毅聡さん
クレディセゾン
キャッシングが身近な存在になるようなコピー
喜びのコメント
「え?コピーゴールド?ウソでしょ?」
名前が読み上げられたときは、嬉しさよりも驚きの方が大きかった。というのも、宣伝会議賞へのチャレンジも今回で10年目。実はその間、一次通過すらしたことがありませんでした。だからファイナリストに選ばれたときも、何かの間違いではと。
しかも今回は、今まででエントリーも一番少なかった。なのに、なぜ?
思い返すとこれまでは、とにかく一次審査を通過したくて、見てもらいたくてレトリックに走りすぎたり、力が入りすぎたコピーを何本も書いていた気がします。だから今回は、とにかく肩の力を抜いて基本に立ち返りコピーを書こうと。
その基本とは…
商品もしくはサービスがしっかりわかること。
できるだけ短いコピーにすること。
コピーで情景が浮かぶこと。
実はこれ全部、コピーライター養成講座で教わったこと。表現のジャンプは大いに結構。でも基本に沿ったコピーライティングこそ受賞に結びつける最大の近道であり、いいコピーの条件だと思います。
その言葉で、本当にターゲットの心を掴むことはできるのか。常に自分自身に問いかけ、これからも基本を忘れず、表現のジャンプに挑み続けていきます。
CMゴールド 合田ピエール陽太郎さん
ECC
ECCで外国語を習う動機づけとなるような広告
喜びのコメント
受賞した作品を思いついたのは、最終日のことでした。
ECCの課題をカタカタと入力していたら、フッとアイデアが降りてきたんです。
「そういえば、勘違いされている英語のうたがあったな」。
それに気がついたとたん、母が好きだったホイットニー・ヒューストンを思いだしました。「これって、別れのうただったはず」。
あまたのなかで、このうたが結婚式で流れているシーンが浮かんできたのです。
そのままキーボードを叩きはじめ、この作品はできました。
今思えば、母が好きでよく聴いていたという経験があったからこそ、この作品ができたのだと思います。
「生き方以上の、コピーは書けない」と中村禎さんが教えてくださいました。
禎さん、本当にその通りですね。今日の生き方が、明日のコピーになる。
そう心に刻み、これから生きてゆこうと思います。
※ホームページを作りました。ヒマなときにでも見てください。
合田ピエール陽太郎さんが参加された「宣伝会議賞チャレンジ宣言!」はこちら
眞木準賞 古橋亮羽さん
西日本高速道路
高速道路が、くらしに欠かせない存在だと思ってもらえるアイデア
喜びのコメント
宣伝会議賞に取り組んできた理由。それは何よりコピーのトレーニングであり、自分自身を広告するためでした。
そしてその2カ月間はいつも、とても楽しい時間でした(でも同じくらい苦しい)。
ファイナリストの連絡を受けてから常に頭の片隅にあったのは、もしかしたら卒業することになってしまうかも、という心配な気持ち(自信があったわけじゃないけど、まだ応募したかった)。だから『眞木準賞』は僕にとって、この上ない結果です。
受賞作は、課題と向き合いながら書いたというより、普段の生活の中で思ったことから生まれてきたもの。やっぱり実感が込められたコピーは強いことを再確認しました。
せっかく来年も参加する権利が残っているので、できればいままで通り応募を続けたいです(とかいって、できなかったらすいません笑)。いちおう「宣伝会議賞に取り組めなくなるくらいコピーライターとして売れること」が、応募を始めた頃からの目標なので。
AdverTimesで連載 古橋さんのコラムはこちら
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