「日本は、日本を諦めていないだろうか。」、伊藤忠商事が新聞広告で人々に投げかけた「問い」

6月19日、日本経済新聞に掲載された広告に目を奪われた人は多いのではないだろうか。

真っ白な15段の紙面の真ん中に置かれたのは「Made In Japan」のタグ、そこに添えられたコピーは「日本は、日本を諦めていないだろうか。」。

これは、今年6月に伊藤忠商事が開始した新しい企業広告だ。そのページをめくると、「いまこそ、メイド イン ジャパンを仕立て直せ。」というコピーと共に、「Made In Japan」のタグをつけたジーンズの写真が登場する。

6月19日に出稿された広告。撮影は、藤井保氏。

6月19日に出稿された広告。撮影は、藤井保氏。

6月19日に出稿された広告。撮影は、藤井保氏。

人口は減り、市場は縮み、経済も鈍化している。
日本は世界をリードすることをどこかで諦めて
いないだろうか。
 
この国には世界が認める品質がたくさんある。
でも、品質にこだわるだけでは選ばれない時代
になった。足りないのは、世界の欲しいをもっと
聞くことだ。
 
たとえば、日本のジーンズメーカー、エドウィン。
伊藤忠グループのこのブランドと、私たちは
世界に挑んでいる。
 
ゆっくりと織り上げる古い機械が生む、工業製品
には出せない風合い。職人の手だから叶う、身体に
なじむはきごこち。青森・秋田の工場で、日本独自の
技術を、世界の欲しいを起点に仕立て直す。
 
これは、ジーンズだけの話じゃない。
日本に眠るさまざまなメイド イン ジャパンを
仕立て直せば、この国にはまだまだ可能性がある。
私たちはそう信じている。

「今回は、明確なオリエンが先にあったというより、伊藤忠商事広報部Corporate Brand Initiativeのみなさまと一緒に、題材探しの段階からつくっていったプロジェクトでした。どんなメッセージを、どんな伊藤忠グループのビジネス事例をもとに伝えていくか。ゼロベースから、ご一緒に探っていきました。そのなかで、いまの日本が抱えるモヤモヤとした思いとは何か、その思いにしっかりと向き合い、解決していく姿勢を伝えていけるといいね、という話に行き着きました」と、クリエイティブディレクター荒木俊哉氏。

新しいシリーズを開始するにあたり、クリエイティブチームがまず大切にしたのは、「日本はもうダメなのではないか」という漠然とした不安に、正面から向き合うことだった。

「人口が減り、市場が縮み、経済も鈍化している。そんな数字を前に、日本はどこかで世界をリードすることを諦めかけているのではないか。その問いを起点に置きました。

ただ、日本には今も世界に誇る技術や品質があります。足りないのは、世界が何を求めているかを先に聞く姿勢ではないか。その『マーケットイン』の発想と、伊藤忠グループが実際に手がけるビジネスを重ね合わせることで、『問い』に対する具体的な『答え』を示せると考えました」

広告全体のコンセプトとして軸に据えたのは、日本へのエールや元気を届けること。テーマは、「MADE IN JAPAN」である。

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