イノベーションを起こすのは人の英知
かの、スティーブ・ジョブズはこんな名言を残しています。
“消費者に、何が欲しいかを聞いてそれを与えるだけではいけない。製品をデザインするのはとても難しい。多くの場合、人は形にして見せて貰うまで自分は何が欲しいのかわからないものだ”
自分のインサイトは時に消費者自身もよくわかっていないものです。ソーシャルメディア上のつぶやき、コメントにしても、自分でも明確に意識していない本当の“欲求・願望”をダイレクトに口に出すことなどできるはずがありません。需要創造のキーとなる消費者インサイトそのものは生データとしては存在しないのです。ただし、間違いなくそのビックデータの中にそれを読み解く多くのヒントが眠っています。消費者は“何が欲しいか”は言えなくても、その“何を解決したい”“どうなりたい”という生声からインサイトを推察することは可能です。
そこで今、注目されているのが高い分析、計算能力と現場におけるデータ収集などビジネススキルも併せ持ったデータサイエンティストの存在です。しかし彼らが膨大なデータから確率の高い答えを導きだすために不可欠なのが精度の高い仮説という分析の軸です。そして、どんなにデータの解析技術が進んでもテクノジーだけでこの仮説を立てることは不可能です。膨大なビックデータを生かすたまにも、最後は人間が持つ創造性というアナログなストーリー構築の能力こそが最も重要なのです。
そして、それを司るのはクリエイターでありストーリーテラーでもある、マーケターの役目であるということを改めて認識する必要があります。
新市場の創造というイノベーションを起こせるのはデータだけでもテクノロジーだけでも十分ではなく、最後はクリエイティブな人間の英知であるという事を我々は決して忘れてはなりません。
新着CM
-
クリエイティブ
書くことを書く。書く人のために。(三浦麻衣)~『言葉からの自由 コピーライターの...
-
マーケティング
「からだにユーグレナ」ブランドデザインを刷新 新タグラインは「地球健康食」
-
AD
宣伝会議
【広報部対象】旭化成のグローバル社内イベント成功事例を紹介
-
AD
広報
社員のココロに火がつく! 社内イベントの「伝え方改革」
-
マーケティング (コラム)
流動するクリエイター市場 視野が狭ければ可能性まで狭めてしまう
-
クリエイティブ
やり口と出会いのひきだし(鳥居薫)~『門外不出のプロの技に学ぶ 映像と企画のひき...
-
販売促進
亀田製菓、お菓子の「粉」だけの提供で客層拡大 「ハッピーターン」の粉が当たる施策
-
AD
特集
OOHと生活者の交差点を考える
-
販売促進
ロート製薬、既存事業をペット向けに横展開 犬用サプリ「ロートV5わん」発売