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米国政府、人気YouTuberに広告制作を依頼——公開1カ月で再生回数290万回を突破

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アメリカ合衆国運輸省の国家道路交通安全局(NHTSA)は、「RhettとLink」として知られる米国のYouTubeクリエイター Rhett McLaughlin氏とCharles Lincoln Neal氏に、「運転中の“ながらスマホ”自粛」を呼びかける映像コンテンツの制作を依頼した。

タイトルは「I’m a Textpert(僕は“ながらスマホ”のエキスパートだ)」。車社会アメリカでは、運転中の携帯電話の使用による交通事故が年間10万件以上にものぼるといい、同コンテンツは、4月の「不注意運転啓発月間」に合わせて制作されたものだ。

約3分半の映像の中で写し出されるのは、運転しながらスマートフォンでメッセージをやり取りするRhettとLink。2人は互いの「運転中の“ながらスマホ”テクニック」を、ラップに乗せて自慢し合う。

「I’m a Textpert」

2人は、自身を「Textpert(テキスパート:an Expert at texing)」=ながらスマホのエキスパートだと言って憚らず、ながらスマホユーザーにありがちな言い訳から、少々やり過ぎの“おバカ”発言まで、運転中の携帯電話操作にまつわるさまざまな武勇伝が繰り広げる。

「運転しながらメールするのなんて余裕さ」「心配ないよ、誰も怪我させやしない」「運転しながらはもちろん、ヨガをしながら、ドライブスルーで注文しながら、さらには赤ちゃんを取り上げながらだって、“ながらスマホ”できちゃうぜ!」といった具合だ。

そしてこの2人、実は別ルートから同じ地点に向かって運転していて、最後には正面衝突してしまうという結末が待っている。全編にわたってコミカルなトーンで描かれているだけに、映像の最後に表示される

“If you’re texting, you’re not driving.(スマホをいじっている時は、運転しているとは言えません)”

というストレートなメッセージが、より効果的に機能する。

この動画は、4月7日の公開から1カ月あまりで再生回数294万回を突破した(5月15日現在)ほか、4月のYouTube広告ランキングでトップ10入りを果たした。

このランキングは、各動画がどれだけの時間視聴されたかということに加え、動画広告としての閲覧と純粋なコンテンツとしての閲覧の合計回数も指標にして作成される。RhettとLink同様の人気を誇るYouTubeクリエイター・Dude Perfectが制作した広告も同月初めてランクインし、YouTubeクリエイターによる広告が同時に2つもトップ10入りしたことになる。

次ページ 「RhettとLinkのその他の制作事例」に続く