文具大手のぺんてるは6月2日、「落書き」を通じて製品イメージを変える狙いのカフェバー「GINZA RAKUGAKI Cafe & Bar by Pentel」を、東京・銀座にオープンする。日中はカフェ、夕方以降はバーとして営業し、来店者は軽食やドリンクを楽しみながら、油性ペンやクレヨンなどで壁や窓、床、柱、テーブルなどに「落書き」できる。
ぺんてるは、消費者の筆記具に対するとらえ方を、記録・記憶の道具から発想・表現を楽しむツールへと変えたい考え。文房具市場は縮小トレンドで、メモは、ペンからスマートフォンへ、打ち合わせの記録を取るのも、手書きからノートパソコンへと移行している。「一方、アイデアをまとめるプロセスでは、IT企業やクリエイターを中心に手書きのニーズがある。『落書き』も自由な発想と表現の象徴の一つ。『落書き』を実体験できる場が、筆記具のニーズを広げるきっかけとなれば」(ぺんてる経営戦略室)。
開店中は毎日数回程度、突然パフォーマンスが始まる「フラッシュモブ」を実施するほか、コースターに描いた落書きが動くAR(拡張現実)アプリを楽しめる。営業時間は、カフェが昼12時~夕方5時、バーが夕方6時から夜11時30分まで。席数は54席。
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