公益財団法人稲盛財団(理事長 稲盛和夫氏)は、6月に第30回(2014)京都賞の受賞者を決定した。京都賞は、科学や文明の発展、また人類の精神的深化・高揚に著しく貢献した方の功績を讃える国際賞として、1985年より始まった。
本年の受賞者は3名。先端技術部門では再生医療の実現に向けた組織工学の技術を構築した生体工学者ロバート・サミュエル・ランガー博士(マサチューセッツ工科大学)、基礎科学部門では理論物理学者エドワード・ウィッテン博士(プリンストン高等研究所)、思想・芸術部門では染織家の志村ふくみ氏が受賞した。
志村氏は、「民衆の知恵の結晶である紬の着物の創作を通して、自然との共生という人間にとって根源的な価値観を思索し続ける芸術家」として、今回の受賞に至った。
授賞式は11月10日、国立京都国際会館で行われ、受賞者にはそれぞれディプロマ、京都賞メダル(20K)および賞金5,000万円が贈られる。
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