SNSで写真を投稿するとバッグがもらえるポップアップストア
マーク ジェイコブス 「Marc Jacobs Daisy Tweetshop」(米国)
世界三大広告賞の一つ「クリオ」が今年新設したアワード「The CLIO ImageAwards」では、エンゲージメント&エクスぺリエンシャル部門でグランプリを獲得
ファッションブランド「マーク ジェイコブス」のフレグランスライン「デイジー」が今年2月の「ニューヨーク・ファッション・ウィーク」の会期中、3日間展開したポップアップストア「Marc Jacobs Daisy Tweetshop」。
なんと、TwitterやInstagramで、ストアや商品に関する投稿を「#MJDaisyChain」付きでポストするだけで、バッグやアクセサリーといった豪華アイテムをもらえるという企画です。
期間中、500人以上のブロガーや著名人・プレスに加え、1万人以上の一般客が訪れ、Twitter・Instagramでのリーチはそれぞれ1460万人・2260万人にのぼりました。
ソーシャル上での話題を起点に、ヴォーグ、マリ・クレール、タイム、フォーブスといった大手メディアでのパブリシティも多く獲得。
ちなみに、キャンペーンの告知方法はいたってアナログでした。ストアオープンの2週間前に、ブランドアイコンである白いデイジーの花にハッシュタグが記載されたカードをつけ、ロンドン、ニューヨーク、ベルリンの3都市で街ゆく人に配布しました。
レジを通すと、「ピッ」の代わりにあのメロディが♪
コカ・コーラ 「Happy Beep」(ブラジル)
■聴き慣れたメロディに思わずニヤリ。
スーパーマーケットのレジで、コカ・コーラを通すと「ピッ」という音の代わりに、テレビCMでおなじみのジングル「♪ ミ・ド・レ・ミ・ド」が流れる。
様々な施策を通じて、ブランド価値である“Happiness”のシェアを体現してきたコカ・コーラ。今回の舞台は、ブラジルにある、とあるスーパーマーケットです。
一見、何の変哲もないレジですが、コカ・コーラをレジに通すと、「ピッ」という音の代わりに、コカ・コーラのテレビCMでおなじみのジングルが流れます。
他の商品を通したときは「ピッ」といういつもの音なのに、コカ・コーラを通したときだけ流れる「♪ ミ・ド・レ・ミ・ド」。老若男女、誰もが聴き覚えのあるメロディに、買い物客は思わず笑顔に。
コカ・コーラを飲むときではなく、手にしたときにブランドイメージを訴求した今回の企画。ブランドが人々の間で浸透しているからこそ、それをさらに強固なものにすることができた事例と言えます。コーラを買う予定がなくても、メロディ聴きたさに、思わず買ってみたくなりそうです。
そのブランドの資産として、消費者の心に強く残っているものは何か。そんなインサイトを把握した秀逸なアイデアです。
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