スマーケターくんを使いこなせますか?
どうですか?便利ですよね?スマーケターくんをどう使いこなすかはあなた次第です。
ひとつ言い忘れましたが、このマーケティングロボットはすでに多くの企業からの引き合いがあり、今後増産予定で、あなたの競争相手ももうすぐ導入することが予想されます。
以上、未来の世界を想像してみました。
このような仮想のマーケティングロボット、スマーケターくんですが、このロボットの導入を本気で考えるかどうかは、そのまま今最先端のマーケティング手法やツールをどのように使いこなすかに、日々頭を悩ませる多くの企業のマーケターと一緒なのではないかと、自分は想像します。
もちろん上記のマーケティングロボットのスペックを聞いただけで、「導入すれば他社に勝てる!」と思うのは早計です。いくら優れたオートメーションでも導入することが目的ではありません。それに、いずれ他社も同様にこのロボットを使い始めることを忘れてはいけません。
ロボットを使うことの先行者優位はおそらく多少はあるでしょうが、これもどれだけ真剣に活用するかによって、そのビジネスに対する影響力が違ってきます。どんなに最先端の技術を使っても、市場や業界を変える影響力やスケールを持たなければ、いずれ逆転されてしまうでしょうから。
スマーケターくんに限らず新しいマーケティングツールを採用する際に明らかなのは、その理想的なパフォーマンス能力そのものではなく、それを用いてどんなマーケティング戦略を描くのか、という最も根本的かつ本質的な質問に答える必要があります。
そう考えてはじめて自社に必要なイノベーションが何であるべきなのかに気づくでしょう。
「マーケティング・ジャーニー ~ビジネスの成長のためにマーケターにイノベーションを~」バックナンバー
- 「タイパ」はどのように活用できるか?顧客の体験価値を高める5つのパフォーマンス(2022/11/16)
- 個人について知らなくても集団の動きは予測できる パーコレーション理論がデータ利活用に規制のある時代にマーケターに与えるヒント(2022/4/04)
- なぜ日本企業は累計3000億ドル以上、「スタチン」の売上を得られなかったのか? 「偽の失敗」を見極めてイノベーションを育む(2022/3/01)
- 日本企業からイノベーションが生まれないのは、「失敗が足りない」から?(2022/2/25)
- 「ノイズ」を避けるために、マーケターが持つべき「統計的思考」と「判断の構造化」(2022/2/18)
- マーケターが知るべき人間の判断にまつわる「ノイズ」と「無知」(2022/2/16)
- ヴァージル・アブロー風“デジタルの現実をここに”-CES2022に新たな解釈(2022/2/08)
- なぜ、シニアよりミレニアルが重視されるのか?-メディアと所得の年齢別「格差」(2021/10/06)
新着CM
-
AD
宣伝会議
【広報部対象】旭化成のグローバル社内イベント成功事例を紹介
-
販売促進
ファンタジー好きに訴求するグミ カンロ、空想の果実をイメージした新商品
-
販売促進
横須賀市、メタバースで観光誘致 AIアバターの実証も開始
-
コラム
サムライマックのCMに「ありがとう」と言いたい(遠山大輔)【前編】
-
クリエイティブ (コラム)
アイデアが苦し紛れにくっつく瞬間がある――「KINCHO」ラジオCM制作の裏側
-
AD
マーケティング
新規顧客を獲得するためには――飲食業とWeb広告業、それぞれの事例を紹介
-
販売促進
ベビー用品の速達デリバリー 日本トイザらス、30分以内におむつやミルクを配達
-
特集
はじめに/あとがき/解説でざっくりわかる 宣伝会議のこの本、どんな本?
-
販売促進
「認知獲得」「販促」の両方使えるリテールメディア特性がメーカーの混乱を招く