ネット動画の制作手法には、これからの映像制作のヒントがある。
映像がコミュニケーションをどう変えていくかを考えるこの連載、今回はその制作について書きたいと思います。
ネット動画はいま注目されているし、面白い作品が出てきています。それに伴い、これまでとはちがう新しい作り手が注目されていますね。
新しい人たちが登場するのはいいことだし期待しています。例えば、『雪道コワイ』で名をあげた眞鍋海里さんは、その後も面白い作品を続けて作ることに成功しています。いわゆる一発屋に終わらないためのクオリティの維持力、そしてこの企画ならいけるという読みをする洞察力は本物だなと思います。そんな逸材が、九州のBBDO J WESTという、失礼ながら“周縁”からさっそうと登場するのも、ネット動画が成長分野である証しでしょう。変化は周縁から起こるものだからです。
一方で、ネット動画専門を標榜する制作会社も出てきました。これも面白いし期待したくなります。制作会社が出てくることは、この分野がきちんとした事業分野になり、作り手たちが育っていく場になることでもあるからです。
でも気になるのは、“安さ”を打ち出す会社が目につくこと。
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ネット動画で大事なのは、クオリティであり、思いであり、現実へのコミットメントである。
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ヴィレッジヴァンガード たのしい清貧生活
ヴィレッジヴァンガードに勢いで「入社したいんですけど」と言ってしまってから、はや15年。創業者である会長の本には時給500円って書いてあったから、面接で時給600円と聞いたとき、「ほんとに良いんですか!?」と答えたのを思い出す(当時、高校生でも800円は貰っていたと思う)。当時は、給料は間違っていたり、遅れたりは当たり前。電気代も払えず真っ暗闇で生活するなんてのは、日常茶飯事だった。
金はないけど、お客様に文化を発信しよう。業界の常識は無視して、お客様本位の店づくりをしよう。一冊の本をどこで買ったか思い出してもらえるような店づくりをしよう。書店員の仕事は人の人生に波紋を作る神聖な仕事だ。まさにこんな感じ。
店員たちはそんな想いを持ちながら朝から晩まで働いた。店員はちゃんとした大人の世界を知らない、現代のヒッピーみたいな人たちがなぜか自然と集まった。だいたい他の会社で大人のルールについていけず、ドロップアウトしたやつらばかりだ。なので、当時25歳くらいで入社してくると若い部類に入った。
前は何やっていたの、どんな感じだったのと聞くとだいたいそりゃお前が問題だわって感じな人ばかり。天然を通り過ぎた子供みたいな大人でありながら、尋常じゃない知識量を持った謎めいたひとたちの巣窟だった。そんなわけのわからん奴らが大人社会で封印してきた熱量をぶちまける店がまさにヴィレッジヴァンガードだった。
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アサツー ディ・ケイ 新卒一括採用を撤廃
アサツー ディ・ケイは、8日に2016年度採用HPを公開。定期採用活動から新卒一括採用を撤廃し、既卒もエントリーできるようにした。コンテンツビジネスやコンサルティング、データサイエンスなど、広告ビジネスのフィールドが多くの分野へ広がっているため、最終学歴や職歴を問わず、より広い分野から人材を確保する狙いだ。
採用活動のテーマを「広がる広告。」とし、現在の広告ビジネスの広がりをより深く理解してもらうワークショップを実施する予定。既卒の応募を想定し、選考機会を複数回実施する予定で、あわせて職種を限定した採用なども今後は検討していく。
同社人事局の安本一優氏は……
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