メール受信設定のご確認をお願いいたします。

AdverTimes.からのメールを受信できていない場合は、
下記から受信設定の確認方法をご覧いただけます。

×

アップルiOSの底力、フェイスブック広告主200万人突破——広告週間レビュー

share

広告収益率はアップルiOSが優勢、​米​ヤフーがアプリ内広告に参入、フェイスブックが広告管理アプリを配信など、2月下旬は各社の話題が尽きなかった。それぞれの要点を振り返る。

モバイル広告収入、OS別ではアップルiOSが優勢

2020年には、モバイル端末の契約者数が世界人口の半数に及ぶ※。米IDC調査では、2014年のスマートフォン出荷台数は13億台で、グーグルとアップルで96.3%を占めるという。世界のスマホ市場を席巻する両社だが、モバイル広告でも両社のOSがしのぎを削っている。​(※英GSMAインテリジェンス調べ)​

世界のモバイル広告の6割は、Androidユーザー向け​に​表示されている。米オペラ・メディアワークス(OMW)の調査ではAndroid端末の広告露出回数(インプレッション数)シェアが、2014年末時点で62.7%に​躍進​。​前年​は37.7%​だった​。スマホだけでも出荷台数シェア​が​8割を超えるAndroidからすれば、当然かもしれない。


しかし、広告収入ではアップルのiOS端末ユーザー向けのほうが収益率が​いい​。露出回数シェアではiOS端末は27.2%​だ​が、OMWの調べでは、14年10~12月​の​モバイル広告収入シェアはiOSが51.7%、Androidが41.2%​だ​った。

Androidのシェア41.2%の内、39.7%​はスマホからの収入​だ​。一方、iOSのシェア51.7%の内、iPhoneは38.1%​で、​iPadが12.5%を上乗せしている。iPad​の​広告露出数​シェア​は5%ほど​で​、収益率の​いいメディアとも言える。Androidタブレットの各シェアは、露出量1.8%、広告収入1.5%で、勝負に貢献できていない。

露出量の多い割に広告収入が伸びない、​​​広告単価の低下はグーグルの悩みの種で、14年第1四半期から、前年同期比で2~3%ずつ減り、クリック数の伸びも鈍化している。Androidは成長市場への出荷が多い一方で、iPhoneやiPadユーザー​は​米国や日本​のほか、中国の富裕層などに多いのも、​広告単価の​差につながっているようだ。

次ページ 「ヤフーが狙う​​​「アプリ内広告」、​グーグルもアピール」へ続く