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テレビマンが企画し、映画監督がつくったネット動画
2014年はネット動画元年だったとか、2015年はネット動画が活性化するとか言われています。この連載も、ネット動画についてもっと知りたい!という声にこたえるべく企画されました。実際今年は、ネット動画がますます動き出しそうです。
ネット動画への興味は、どのような点でしょうか。テレビCMより低予算でできそうだ。動画にはアピール力があるから。なんとなく動画は楽しそうだから。いろいろでしょうけど、やはり「低予算」というのは重要なファクターなのでしょう。
テレビCMに比べると確かに低予算で済みます。制作だけで何千万もかかるし、十分に認知を図るには、数億円はかけないといけない。そんなテレビCMに比べると“安くすむ”のはまちがいないでしょう。
実際、これまでテレビCMを作っていた制作会社が「ネット動画って儲からないっすよねー」と言いながら無理したり頑張ったり新たな手法を開拓したりしてネット動画に取り組んでいます。確かにこれまでのCM制作には、クオリティを追求するあまり予算が肥大していた面はあります。ここでコストがかからないよう制作プロセスを見直すのは必要かもしれません。一方で、そんな低予算で無理して長尺のネット動画を作って、クライアント側のためになっているのか、という事例も多い気がします。こんな動画じゃ、誰も見ようと思わないし、見てもネガティブな印象になっちゃうんじゃないか、と。