電通、米脳科学リサーチ企業を買収 消費者調査分野の増強へ

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電通は16日、脳科学による消費者リサーチを手がける米フォーブス・コンサルティングの買収を発表した。子会社の電通イージス・ネットワーク(DAN)を通じ、同社株式100%を取得する。買収完了後、フォーブス・コンサルティングはDAN傘下の市場調査会社コペルニクスの一部門となる。創業者兼CEOのデービッド・フォーブス氏は、コペルニクスの最高イノベーション責任者に就き、調査研究を指揮する。電通子会社の電通サイエンスジャムでも脳波測定サービスを提供しているが、協業は予定していない。

フォーブス・コンサルティングは1985年創業の総合市場調査会社で、拠点はマサチューセッツ州。広告などの映像やグラフィックを見た消費者の脳内活動を測定するサービスを提供している。感情が購買行動にもたらす影響がわかるという。全米売上上位500社にも顧客を持ち、2014年通期の収益(売上総利益)は770万ドル(9.2億円)。

米国では近年、精密な消費者像に基づく広告の企画提案を求める声が大きい。電通本社の持つ消費者データから起案したメディアプランニングで海外子会社が評価され、競合入札で成果を上げているという。電通イージスは今回の買収でマーケティング・リサーチ手法を充実させ、米国での存在感を強めたい考え。

調査会社ESOMARの調べでは、2013年の北米のマーケティング・リサーチ市場は前年比3%増の157億円。世界市場のおよそ40%を占める。


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