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コラム

広告の中の人 次世代を担う注目のタレント

芸歴10周年の23歳 高畑充希の不思議な魅力

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足立:今後、女優業ではどんなお仕事がしたいですか。

高畑:どうしてもこれをやりたいというのはないです。未来予想図のようなものはあまりなくて、予期しないさまざまな変化球を一つひとつ受けていくのが楽しいんです。そのたびに自分の可能性が広がっていくように感じています。

足立:演技では、良い芝居ができたと思うことはありますか。

高畑:たまにうまくいったと思うときもありますが、だいたいそういうときは後で映像を見るとダメだと思うパターンが多いです。自分としてはイマイチだったりしたときの方が、意外と良かったりします。以前はある程度決まりをつくってお芝居していましたが、最近は縛りがなくなりました。特に舞台はお客さんのリアクションで演技が少しずつ変わっていったり。何がどうなるのかが分からないからこそ面白いということに気づいてからは、自然体で演技ができるようになりました。お芝居は大好きなので、今後もさまざまなことを追求したいと思っています。

足立:歌という武器もありますね。

高畑:歌うことも大好きなんですが、実は少しジレンマもあったんです。歌は上手・下手が判断しやすいし、インパクトがあるじゃないですか。だから、どんなに演技で頑張っても、結局お客さんの印象に残るのは歌で、歌にインパクトを全部持っていかれてしまうということが何度かあって…。でも結果的にそれで多くの人に知ってもらえて、今は自分の武器ですね。

足立:なるほど。ところで、ご趣味は何ですか?

高畑:食べることですね。美味しいものなら何でも好きです。特に生もの、お刺身とか生肉とか好きですね。

足立:肉食女子だ(笑)。

高畑:色々なところで食べることが大好きだと公言しているので、グルメロケでお声がけいただく機会が増えました。美味しく食べることには自信があります。

足立:今年で芸歴が10周年ということで、どんな年にしたいですか。

高畑:一言で言うと、売れたいです。これまでは正直、あまりそういう願望はなかったんですが、昨年からテレビに出られるようになり、周りの人がすごく喜んでくれて意識が変わってきました。売れることでできることも広がりますし、2015年はそこを目指したいです。

対談を終えて

高畑充希さんとは初めてお会いしたのですが、とても感受性が強い方だと感じました。インタビュー冒頭に、私にも核心を突く鋭い質問をしてくるなど、本質を大切にしていると感じました。朝ドラでは、圧巻の無言の演技と独特の歌唱力で、あっという間に彼女の演技に取り込まれてしまったのは、私だけではないと思います。小学生の頃からレミゼに心ふるわせ歌をうたっていた天才少女は、来るべくしてひのき舞台に登場してきました。彼女の持つ能力を、多くの監督や演出家が放っておくはずがありません。今後の活躍が楽しみです。

高畑充希(たかはた・みつき)
大阪府出身。2005年、山口百恵トリビュートミュージカル主役オーディションでグランプリを獲得しデビュー。舞台『ピーターパン』(8代目)を6年間演じた。今後の活動として7月にWOWOW連続ドラマW『煙霞』、8~9月に公演舞台『靑い種子は太陽のなかにある』などが控え、年末に10周年を記念したライブも予定。また「みつき」名義で音楽活動も行っている。

足立茂樹
e-Spirit 代表

博報堂出身。2000年に同社設立。「ガンバル人を応援して世の中を明るくする会社」をモットーに、タレントキャスティングだけではなく日本型のオーディションシステムを確立。40名のスタッフで年間1300本超えるキャスティングを行う。