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コラム

広告のやり方で、スポーツを創ってみた。

スポーツで笑顔にする。ではなく、笑わせる。

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笑える音楽をつくった結果。

当時てんやさんは、
「冷やし天茶」という、
猛暑でもおいしく頂ける「冷えた天丼」
のプロモーション施策を求めていました。
そして、「冷やし天茶」のテーマソングを創りたいという
想いを持っていました。

それに対して提案したのが、
てんやが新商品を出すごとにそれにまつわる新曲を出す、
「エビメタ・バンド」
という企画です。

それは、天丼への愛を歌うヘビメタバンド。
ヘビメタとは言わずもがなですが、
80年代からアメリカを中心に勃興した
激しいメイクと斜め上を行くハイトーンボイスと
蜂の様に刺す激しめのギターが織り成す
「ファイティング・ソング」です。

で、こちらのヘビメタミュージシャン、
一般的には「怖い兄ちゃんたち」
というイメージがあります。
その兄ちゃんたちが、
天丼を題材に全力演奏するとどうなるか。

なんか笑えるんです。

せっかくの声量とか演奏力とかを途端に「無駄使い」に
変えてしまうんです。
でも、それがいいんです。
普段は怖い兄ちゃん達が、天丼の唄を歌う。
全スキルを活用して、魂を込めて、変な歌詞で。
それは、スーツを着た権力者がバナナの皮で転ぶのと同じように、
自分より目上だと思っていた人を
いい意味で見下すことができる
最高の笑いチャンスなんです。

エビメタ・バンドは拡散しまくり、
多くの反響を呼びました。
そのほとんどは狙い通り、「笑った」という反応でした。
おまけとして、ビクターからメジャーデビューもさせて頂きました。
作詞作曲までさせて頂いた仕事だったので、
本当に嬉しかったです。
笑いの力がもたらした結果だと思っています。

 

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