1984年に制作・放送され、以来結婚式のスピーチや小学校の道徳の教科書にも引用されてきたセイコーホールディングスのラジオCM「一秒の言葉」。その名作CMが、6月10日、TOKYO FMにて放送される。
CM内で朗読されるコピーを手がけたのは、小泉吉宏さん。同氏は現在、「ブッタとシッタカブッタ」といった代表作を持つ漫画家・絵本作家として知られる。「一秒の言葉」は、東京コピーライターズクラブ新人賞を受賞した、氏の出世作でもある。放送から30年経ったいまでも、セイコーホールディングスに反響の声が寄せられる、名CM・名コピーだ。
『一秒の言葉』
「はじめまして」 この一秒ほどの短い言葉に、一生のときめきを感じることがある。
「ありがとう」 この一秒ほどの短い言葉に、人のやさしさを知ることがある。
「がんばって」 この一秒ほどの短い言葉で、勇気がよみがえってくることがある。
「おめでとう」 この一秒ほどの短い言葉で、しあわせにあふれることがある。
「ごめんなさい」 この一秒ほどの短い言葉に、人の弱さを見ることがある。
「さようなら」 この一秒ほどの短い言葉が、一生の別れになる時がある。一秒に喜び、一秒に泣く。一生懸命、一秒。
今回、コピーはそのままに、BGMやナレーションをアレンジした2008年放送のリメイク版をオンエアする。30年前のCMを再び流すことについてセイコーホールディングスの担当者は、「往時と変わらず、1秒の大切さを実感できるコピー。このCMを通じて、時計やセイコーのことをより身近に感じてもらえたら」と話す。
「時の記念日」でもある6月10日には、リメイク版と共に新作CMも放送する予定。TOKYO FMの6番組では、パーソナリティが自身の「一秒の言葉」にまつわるストーリーを紹介するコーナーを設け、また、特設サイトからはリスナーがエピソードを投稿することもできる。
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