Webブラウザからオンライン広告を消す「アドブロック・プラス(Adblock Plus)」を提供するEyeoは16日、企業や大学、団体の管理者が、備品パソコンのWebブラウザに同ソフトウエアを一括導入しやすくしたと発表した。「アドブロック・プラス」はパソコン向けWebブラウザのプラグイン(追加機能)として提供され、2006年の公開から現在までに300万回以上ダウンロードされている。
オンライン広告をブロックするソフトは、近年、30歳以下を中心に利用者を急激に増やしている。アドビとページフェアが2014年9月に発表した調査では、世界全体の月間利用者数は1億4400万人に上るという。これまでは利用に一定の知識が必要だったが、オフィスや学校で一括して導入すれば、パソコンの初心者でも使えるようになり、さらに広告の露出機会が減る。
「企業のネットワーク管理者にとっては、オンライン広告のブロックが、回線容量の節約や、悪意のあるソフトウエア(マルウエア)のダウンロード防止につながる」とEyeoは主張する。同社は今後も、多くのパソコンへのインストールを簡単にするよう機能改善を続けるという。「アドブロック・プラス」の企業管理者向け機能はグーグルの「クローム(Chrome)」で利用できる。オープンソースの「ファイアフォックス(Firefox)」にも対応する予定。
またEyeoは現在、スマートフォン向けの「アドブロック・プラス」を開発中で、5月20日にはAndroid端末向けアプリの公開試験をスタートさせた。同社は、寄付金と、例外的に広告を表示できる一部の大手サイトやアドネットワークから受け取る費用で運営されている。
新着CM
-
人事・人物
アドビ社長に元マイクロソフトの中井陽子氏が就任
-
広告ビジネス・メディア
ドコモIMを完全子会社化 インテージHD、機動性・効率を向上
-
広告ビジネス・メディア
ヤフーへの技術提供を制限 グーグルに行政処分
-
販売促進
花王、銭湯との協業でヘアケア訴求 体験機会の創出で高級ブランド周知
-
AD
広告ビジネス・メディア
生成AIを活用したチャットボット「DMMチャットブーストCV」の可能性
-
広報
回収案件、発表タイミングの判断は? 小林製薬 「紅麹問題」会見からの教訓
-
AD
特集
広報業務が変わる!PRのデジタルトランスフォーメーション
-
販売促進
リニューアルで売上200% キリンウイスキー「陸」、急成長の内幕
-
広告ビジネス・メディア
カイコのさなぎ入りポップコーン 信濃毎日新聞社、博報堂と開発