電通は1日、子会社ミッチェル&パートナーズ(メルボルン市)の商号を「電通メディア・オーストラリア」に変更したと発表した。アジア太平洋地域では中国、日本に次ぐ規模のオーストラリア広告市場で、メディア関連業務の拡大を図る。
「電通メディア」はアジア太平洋地域とロシアに合計16の拠点を持つメディア・エージェンシーで、広告メディアの選定やプランニング、売買に携わる。電通メディア全体の2014年の取扱高は19億ドル(約2330億円)。
旧ミッチェル&パートナーズの2014年の取扱高は8億2000万豪ドル(765億8000万円)。設立は1976年で、2010年に電通イージス・ネットワークの前身であるイージス・グループが買収した。メディア関連業務のほかに、コンテンツやテクノロジーを活用したソリューションの開発、調査・データ分析に基づく戦略コンサルティングなども手がける。
オーストラリアの2014年の広告市場規模は122億9200万米ドル(約1兆3134億円)。メディアの構成比トップはデジタルメディアで34.6%に上る。次いでテレビが29.1%。調査会社レクマの調べではオーストラリアのメディア・エージェンシーの取扱高はWPPがトップで、シェア3割を占める。電通イージスは、傘下のカラやビジウムも合わせて2位につけている。
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