ミクシィは7日、最大203億9000万円を海外での新株発行と自社株式処分で調達すると発表した。M&A資金の返済と、スマートフォン向けゲーム「モンスターストライク(モンスト)」の広告宣伝費にあてる。調達額は7月3日時点のミクシィ株東証終値に基づく見込み額。
調達資金のうち133億円で、3月にフンザとミューズコーを買収した際の借入金を返済する。フンザは、消費者間でイベントなどのチケットを売買できるサービス「チケットキャンプ」の運営会社。ミューズコーは、女性向けファッションEコマース「MUSE&Co.」を手がけていた。いずれも完全子会社化し、プラットフォーム事業の強化を図っていた。
調達資金の残りの70億円超は、「モンスト」をはじめとしたエンターテインメント事業の広告宣伝費に充当する。期間は2017年3月末まで。「モンスト」は5月時点で、世界での利用者数が3000万人を突破。2015年3月期の売上高は1022億5000万円。前年同期比で3000倍に上る。今後は「モンスト」の国内市場での収益化とグローバル展開を進めながら、新作ゲームの開発・展開で収益基盤の多層化を目指す。
また、創業者で現・取締役会長の笠原健治氏も、所有する270万株を売り出す。
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