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Advertising Weekで見えてきた日米マーケティングの違い

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来年日本にも上陸するAdvertising Week

ニューヨークで先週開かれたAdvertising Week(アドバタイジングウィーク)に参加した。筆者は初めての参加であったが、とても実りの多いものとなった。

Advertising Weekは、ニューヨークタイムズのステージをメインとしたタイムズスクエア近辺の複数会場(Times Center, Hard Rock, Nasdaq, Liberty, Adara, AOL, Getty, Lucelles)を利用した4日間にわたるイベントで、主催者の発表によると、コンサートやディナーを合わせて延べ9万5000人が参加する広告業界の一大イベントである。

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スピーカーも多彩で、WPPグループのマーティン・ソレルCEOやAOLのティム・アームストロングCEO、Facebookのシェリル・サンドバーグ COOなどの実業界の大物たちや、ベストセラー作家のセス・ゴーディン、今年のカンヌライオンズの話題をさらったR/GA、電通が買収した電通イージス・ネットワークの存在感も大きく、日本からも多数の参加者があったようだ。

ニューヨークはローマ法王の来訪や国連総会のタイミングと重なり、警備や渋滞で悩まされる人も多かった。筆者は初日と二日目の午前中に行われたJim Stengel Marketing Academyに唯一の米国外参加者として参加した。

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話題はMobile is HereとAd Blocking

毎日数多くのセッションが行われ、全てに出ることは不可能なのだが、参加者の色々な話を総合してあえて2つに絞ると今年の話題は①Mobile is Here、②Ad Blocking(広告の非表示選択)が中心ではないかと考えている。

筆者の聴講したセッションの中でも①Mobile is Hereに関しては既にモバイル中心のエコシステムに移行しつつあることに関して意義を唱えるものはほぼゼロだった。議論はむしろ、24時間消費者と接触できるモバイル端末をいかにコミュニケーション全体の設計に盛り込むかという議論に移っていた。前述のサンドバーグCOOは「Facebookは早くからモバイル対応をしており、成長の原動力となっている」「今後はインドなどをはじめインターネット接続環境の普及にも協力していきたい」などと話していた。

②Ad Blockingに関してはAOLのアームストロングCEOは「業界にとっていいことだ。ブロックされないように広告の質も上がるし、広告単価も上がるだろう」と述べ、Native Ad Forumでシェアスルーのダン・グリーンバーグCEOは「Ad Blockingにより良質なネイティブ広告の地位は高まるだろう」と話している。

Advertising Weekのセッションに関しては色々な記事やブログが出てくると思うので、そちらもチェックしていただきたい。さらには、来年5月には東京でAdvertising Weekが開催されるという話が出ているので、もっと身近なものになりそうだ。

次ページ 「日米の広告の大きな違いとは?」へ続く

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