その社内広報ツール、「実行力」はある?〜社員を動かし成果を最大化 社内広報の効果測定

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社内広報担当の悩みの一つが、その効果が見えにくいこと。本セミナーでは、社員に必要な情報を伝えるだけでなく、具体的な成果につなげるための様々なヒントを紹介した。
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セミナーは9月7日、宣伝会議セミナールームで開催。クリエイティブディレクターのほか、企業のグループブランディングの統括責任者など、様々な視点から講演が行われた。

戦略的に実行力を高めるには?

第一部では、これまでメルセデス・ベンツなど数々の企業や商品のブランディングを手がけてきた、HAKUHODO THE DAYのエグゼクティブクリエイティブディレクター兼CEOの佐藤夏生氏が登壇。「ターゲットの心を動かすアイデア」をテーマに、企業のファンを生み出すブランディング戦略のノウハウについて語った。

佐藤氏は「ブランドの成長のためには、そのブランドらしさと、らしくなさ(新しい驚き)のバランスをどうとるかが鍵。その点をチームで共有しておくことが大切」と強調した。

第二部では、日立製作所ブランド・コミュニケーション本部グループブランド戦略部部長の平野泰男氏が登壇。経営理念やビジョンを戦略的に社員に伝え、その実現に向けた社員の“実行力”を高めるポイントについて語った。

日立製作所は、全世界にグループ企業900社以上、約33万人の従業員を抱える。企業規模が拡大する一方で、グローバル規模のインターナルコミュニケーションが求められるようになっていた。

そこで同社では、2012年から英語を用いたビジョンステートメントの作成に着手。各国の従業員やグループ会社の幹部などとビデオ会議システムなどを用いて100回以上議論を重ねて制作。より社員に共感を持って受け入れてもらうため、このビジョンを歌に乗せたムービーも作成した。

平野氏は「ビジョンムービーは、社内の様々なイベントや研修で活用し、中には『感動して涙が出そうになった』という社員の声も。一方、欧米では企業メッセージを歌にすることになじみが薄く、あまり評判がよくなかった。このため歌ではなくナレーション形式のムービーも制作するなど工夫を凝らした」と、各国の社員の“右脳に響かせる”つくりにするための様々な工夫について紹介した。

第三部は、「戦略実行力を高めるための『効果測定』活用法」と題し、産業編集センターはたらくよろこび研究所部長の相山大輔氏が登壇。社内広報における効果測定のあり方や、実行する際に押さえておきたいコツなどを紹介した。

相山氏によれば、効果測定の手法として1定量的測定(コンテンツ内容分析、アクセスログ解析、テキストマイニングによる量的測定、アンケートなど)と2定性的測定(専門家へのヒアリング、広報キャラバン、モニターや編集委員へのヒアリング)─などが考えられる。

この上で、「いくつかの手法を組み合わせていくことで、より正確に効果を測ることができる。重要なのは、社内広報のプログラムがスタートした時点で、効果測定方法やタイミングを考慮しておき、社内の他部署や経営幹部に説明できるようにしておくこと。その際、定量的な数値があると有効」と解説した。


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