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【今週の注目記事まとめ】歯の診断付きりんご、想定3倍の売れ行き/IMJが「BMW」「MINI」のデジタルリードエージェンシーになど。

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デジタル世界の競争はつまるところ「顧客の時間の奪い合い」になる

【コラムニスト】鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)

デジタルにおいて消失するビジネス領域の境界

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画像提供:shutterstock

デジタルテクノロジーは、生活者に多くの新しい体験をもたらしました。その結果、特に旧来のビジネス領域の区別がすでに通用しなくなっているということを感じます。それは、単に「市場が分散している」「混乱している」という意味ではなく、イノベーションによってこれまでの境界が崩れ、競争のフレーム自体が変わっているという実感です。

たとえば、「Owned(所有する)メディア」や「Earned(稼ぐ)メディア」が生まれ、ブランドと消費者が直接対話するようになりました。その結果、キャンペーンは以前のように既存の広告枠に広告を一斉に流すような単純なモデルではなくなっています。

また、商品の購買に関わる「ショッピング体験」と「配送のような顧客サービス」の区別は、アマゾンでは一体化しています。アマゾンは旧来の常識では流通やEC事業者ですが、彼らが最近スタートした「プライム・ビデオ」や「Amazon Fire TV」は、流通が独自で展開するプライベートブランド製品と呼ぶべきものとは様相を異にしています。

このような景色は、クリステンセンが「イノベーションのジレンマ」として既に指摘していることです。イノベーションがもたらす「破壊的テクノロジー」は、必ずしも業界内の新興勢力によって起こされるだけではありません。すでに十分に成熟した企業や産業同士がビジネスを拡大するなかでも起こります。

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歯の診断付きりんご、想定3倍の売れ行き 東急百貨店など

専用の二次元コードシールを貼れば、歯の診断サービス付きりんご「Dentapple(デンタプル)」として売れる手軽さもメリット。好調さが続けば、定番化するという。

かじるのがちょっと怖い、そう感じたら危険信号——。8日に発売した、歯の健康を診断するサービスが付いたりんご「Dentapple(デンタプル)」が初日で3日分を完売した。実物は長野県松本市産の「ふじ」で、スマートフォンアプリでかじり口の写真を送ると、歯科衛生士に診断してもらえる。東急百貨店本店(東京・渋谷)の旬八青果店ほか東京都内8店舗で扱う。インターネットでも注文できる。1個200円(税込)。

「Dentapple(デンタプル)」は東急百貨店本店を含む、東京都内の「旬八青果店」8店舗で販売する。

博報堂ケトルが企画した。「ふじ」のシェアは、青森県産が出荷量55%を占め、長野県の2.5倍に上る。「松本りんご協会には、“自分たちも何かしなくては”との思いが強かった」とプラナーを務めた畑中翔太氏は振り返る。かじって歯科検診ができる「デンタプル」は、「歯ざわりが固めな松本の『ふじ』の特徴を生かした企画。かじってもらえれば、中につまった蜜のおいしさも実感できる」(同)

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IMJが「BMW」「MINI」のデジタルリードエージェンシーに

デジタルマーケティングのソリューションを幅広く手掛けるアイ・エムジェイ(以下、IMJ)は10日、ビー・エム・ダブリューの「デジタルリードエージェンシー」となったことを発表した。

「デジタルリードエージェンシー」とはデジタル領域に特化して、マーケティングコミュニケーションの企画立案・実施を行っていくエージェンシーのこと。

これまでは、総合広告会社がデジタル領域を含め、すべての広告・マーケティング領域を統合して担当することが多かった。しかし、デジタルマーケティング領域においてはアド・テクノロジーをはじめ進化のスピードが著しく、様々なメディア・手法の登場により運用も複雑化、さらにデジタルマーケティングそのもの役割が大きくなってきていることなどから、欧米を中心に「デジタルリードエージェンシー」を選定するようになってきている。その流れが日本にも定着しつつあることが、今回の背景にある。

この決定によりIMJは、ビー・エム・ダブリューの日本市場における「BMW」「MINI」両ブランドのデジタルマーケティング領域を、リードエージェンシーとして支援していく。

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