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アンバサダーを軸にクチコミや評判が広まる仕組み
までは、日本企業のデジタルマーケティング人材の構造や、日本企業の組織構造など、デジタルマーケティングを取り巻く日本企業の構造的な課題について紹介させてもらいました。
そろそろ各所からこのコラムのタイトルになっているアンバサダーの話はいつ書くんだという突っ込みをもらいましたので、今回からは少し視点を下げてデジタルマーケティング全体の話ではなく、「アンバサダープログラム」を軸に書いてみたいと思います。
今回ご紹介するのはタイトルに書いたとおり、「アンバサダープログラム」を検討する際に必ずと言っていいほど発生する「議論のループ」です。そこで、まずこの「アンバサダープログラム」という言葉を定義しておきましょう。
言葉としては、ようはアンバサダーのプログラムのことでしかないので、人によって定義は異なると思いますが、このコラムにおいては「ファンやアンバサダーを軸にクチコミや評判が広まる仕組みを構築するプログラム」としたいと思います。
アンバサダーという言葉は、元々「大使」を意味する言葉です。広告業界では「ブランドアンバサダー」という表現で、有名人にブランドの代表的な顔として就任してもらうものが主流でした。象徴的なのは、東京オリンピック招致アンバサダーを務めた滝川クリステル氏でしょう。