2020年東京五輪の公式エンブレムの採用候補作品4案が公表され、国民からの意見募集が始まる。4月8日、東京五輪大会組織委員会が東京都内で会見を開き、発表した。意見公募は、同日から4月17日までの10日間で、インターネットとはがきで受け付ける。集まった声を踏まえて、エンブレム委員会が4月25日に最終案を選定し、同日開催の理事会にかけた上で、新エンブレムを最終決定する。
<エンブレム委員を務めた田中里沙氏(事業構想大学院大学学長/宣伝会議)のコメント>
応募された方、応募しようかと少しでも考えてくれた方、よいエンブレムを決めてほしいと願ってくれた方、すべての方にまずは感謝します。委員も、これまで時間をかけて、多様な切り口から検討を重ねてきました。
このたび4点の採用候補作品について、意見を伺うわけですが、作品と、作者の意図や思いに触発されて、新たなコンセプトが生まれて共感されることもあろうかと想像します。
一緒に考え、悩み、心配もしてもらいながら、どのようなエンブレムがよいか、いろいろな視座から意見を出してほしいです。
見えなかった状況から、選考過程が見えて、意見が言えることで、エンブレムに新たな生命が吹き込まれることになります。
デザインのプロ、デザインが好きな方はもとより、さまざまな方が意見募集にかかわってくださることに期待しています。
A 「組市松紋(くみいちまつもん)」
B 「つなぐ輪、広がる和」
C 「超える人」
D 「晴れやかな顔、花咲く」
昨年12月の応募締め切り以降、デザイン専門家の協力のもとデザイン面と、応募要項などに照らした形式面のチェックを経て、国内外の商標手続などを行った。その過程で、エンブレム委員会でも議論と審査を重ね、1万4599作品を4作品にまで絞り込んだ。これらの作品は、各作品の制作者からオリジナルの作品であることの誓約とともに、デッサンなど制作過程の情報も提供されている。
「東京五輪エンブレム決定!マーケティングコミュニケーションの専門誌編集長が分析」バックナンバー
- 広報の視点から、国民との「合意形成」に手を尽くした新エンブレムを考える ――月刊「広報会議」編集長 森下郁恵(2016/4/26)
- “デザイン”に対する社会の注目を好機に変えるには? ――月刊「ブレーン」編集長 篠崎日向子(2016/4/26)
- 市松模様生かす、2020年ならではの販促の場での表現に期待ーー月刊「販促会議」編集長 小林圭輔(2016/4/26)
- 五輪エンブレム「市松模様」を企業・スポンサーはどう生かせるか。――月刊「宣伝会議」編集長 谷口優(2016/4/26)
- 2020年東京五輪のエンブレムがA案「組市松紋(くみいちまつもん)」に決定(2016/4/25)
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