社員のあらゆる動線に広告を掲出し、インナーへの浸透はかる
—企業のらしさを外に発信するには、社員の意識を統一することも大事だと思います。インナーコミュニケーションの取り組みについてもお聞かせください。
藤本:アウターコミュニケーションは社員に勇気を与え、インナーコミュニケーションに繋がるものだと思っています。またアウターコミュニケーションで得たノウハウをインナーにも活用しています。コンテンツは単体だと伝わりにくく、コンテンツとコンテクストを掛け合わせたストーリーにならないと人には伝わりません。そのため社内向けにウェブ動画やストーリーブックなどの自分たちの仕事の意味を共有するツールを作っています。これを書籍化したいなと思っています。
栗原:ブランドを浸透させるために社員や社内の理解や参加は大事です。弊社では会社の最寄り駅である外苑前駅のホーム、本社ビル玄関、パソコンの壁紙など、あらゆる場所にコーポレートメッセージを掲げ、社員に浸透するようにしました。
外向けの広告は見た方が話題にしてくれますので、それが回りまわって結果的に社内向けに効果がありました。その他、社員参加型のインナーコミュニケーションも行っています。
—最後に今後の取り組み予定についてお聞かせください。
藤本:コンテンツ単体ではなく、全体としてストーリーが語られるような統合コミュニケーションに取り組みたいと思っています。また他社の取組みから学ぶことが多いので、今後もできるだけ多くの会社と情報交換していきたいと思います。
栗原:ここ2年ほど集中的に広告展開してきました。しかし、半永久的に広告を同じペースで続けるわけにもいきません。いかに“高い位置”で効果的・効率的にブランドを維持・発展させられるか。それが今後の勝負です。
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