コラム

コピーライター養成講座 講師・卒業生が語る ある若手広告人の日常

これから「仕事のない芸人」が半年間コピーの勉強をします

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今野和人(お笑い芸人/第53回宣伝会議賞グランプリ)

アドタイをご覧の皆さま、はじめまして。ザ・フライというトリオの一員でお笑い芸人をやっている今野和人と申します。この度こちらで連載をさせてもらうことになりました。

今回は連載のイントロダクションとして、なぜ皆さんが見たことも聞いたこともないお笑い芸人が連載をするようになったかを、ご説明します。

今年、あの賞を獲りました。

宣伝会議賞という日本最大級の公募広告賞があります。キャッチコピー・CM企画を競う、コピーライターの登竜門として知られる賞です。過去の受賞者には糸井重里さんや林真理子さんなど、そうそうたる著名人が名を連ねています。

その今年のグランプリを獲ったのが、何と僕なのです。応募総数46万7936作品の(何も見ずに数字書いています)頂点に立ちました。ネットニュースでは、結構取り上げてもらったので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。

このような人生のピークを迎えた折、宣伝会議さんから連載のお話をいただきました。宣伝会議が長年開講している「コピーライター養成講座」を受講してみて、芸人かつ受賞者の目には、どんな風に講座が映るのか、レポートを書いてほしいと依頼されたのです。ありがたい話なので、二つ返事で引き受けました。

仕事がない芸人です。

連載の打ち合わせに入る前、同行した僕のマネージャーには出来るかぎり長期の連載にしたい旨を伝えました。なぜなら現在僕には毎月事務所ライブ3~4本くらいしか、仕事がないからです。

受賞した後も残念ながら、状況は変わりません。

そうです、圧倒的に暇なのです。しかも受賞後バイトを辞めてしまったので、暇な時間は増えた割にお金は減る一方です。なぜバイトを辞めたかというと、純粋に調子に乗ったからです。稼げるようになったからではありません。今は、受賞した賞金を切り崩す生活を送っています。

皆さんご存じだとは思いますが、お金は稼がないと減っていきます。ですから僕には舞い込む1つ1つの仕事を慈しみ、手放したくない気持ちで一杯なのです。

打ち合わせが始まると、連載担当の方は「もちろん本業もあるでしょうし、時間がある時に講座に来てもらえれば…」と低姿勢で仰られました。するとマネージャーは返す刀で「特に仕事ないので、全講座出られると思います」と僕の意向を汲んで言ってくれました。やはり持つべきものはマネージャーです。恥ずかしいことを堂々と言ってくれます。

そういう訳で、多分担当の方は何回か講座レポートを上げて連載終了という予定だったと思うのですが、こちらが想像を絶するほど暇だったので、図々しくも半年間講座に通ってレポートを書くことになりました。

次ページ 「半年間、勉強させてもらいます。」へ続く


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