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コラム

#石井リナのゆとりですがなにか

新コラム「#石井リナのゆとりですがなにか」スタート

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はじめまして、石井リナです。

簡単な自己紹介をさせていただくと、SNSコンサルタントやライターをしています。平成2年生まれの「ゆとり世代」です。なんだか最近、開き直る人が増えているので、私も開き直ることにしました。

平成2年生まれなので、物心がついたころから、携帯電話やインターネットに囲まれて生活をしてきました。小学4年生でPHSを手にし、中学生では「前略プロフィール」(*1)、高校生では「CROOZ BLOG」(*2)や「mixi」、大学生では「Twitter」「Facebook」「Instagram」といったふうに、いつの時代も生活の一部にSNSがありました。

SNSを通して、自分の生活を晒すことには抵抗がなく、デジタルネイティブ世代だと自負しています。

大学卒業後、新卒でオプトに入社し、Web広告のコンサルタントや営業を経験。その後SNSコンサルタントとして、アド(広告)ではなくオーガニックでSNSをどう運用するのか、ということを中心に、企業のマーケティング支援をしてきました。

同時に、SNS特化メディア「kakeru」でInstagramにハマる20代女子事情を解剖したり、マーケターの方々にインタビューさせていただいたりと、ライター業もしてきました。特にInstagramマーケティングを得意としていて、『できる100の新法則 Instagramマーケティング』という書籍も共同執筆しています。

現在はリアルイベントにおけるSNSプロモーションを仕掛けるSnSnapという企業で、せこせことオウンドメディアの立ち上げをしています。

(*1)簡易的なホームページとして、2000年代後半に中高生の間で流行した。
(*2)誰でも無料で簡単に利用できるブログサービスであり、主に10〜20代の女性に圧倒的な支持を得ていた。

いつの時代も若者の欲求そのものは変わらない

オトナたちは、若い子のSNS上のコミュニケーションに日々驚き、時には胸を痛めたり、見なかったことにして蓋を閉じたりしているかと思いますが、いつの時代も若い子たちの自己顕示欲求は変わりません。現在では、それがわかりやすい形で、SNSに現れているだけだと思っています。

数年前は、渋谷の街に出掛けて、スカートを短くし、たむろをしないと、認められませんでした。しかし、現在はTwitterやInstagram上で有名になれれば、スクールカースト(学校空間における生徒間で自然に認識される序列)でも「上」になれるのです。

私の時代でも「前略プロフィール」のTOP画像を彼氏とのラブラブ写真にする子はいたし、それが今では「MixChannel(ミックスチャンネル)」のキス動画に代替されているだけだと感じています。

若者の自己顕示欲は今も昔も変わらず、表現する場が増えたということと、サービスの進化で簡単に質の高い動画が作成でき、誰でも発信できるようになっただけではないでしょうか。きっと、私が中高生だったら、同じようなことをしている自信があります(笑)。

そして、その動画がWeb上に残ることは、彼ら彼女たちにとって、なんら怖いことではありません。オトナたちがいくら心配しても、彼ら彼女たちの世界には届かないのです。その答えは「みんなやっているから」。この言葉に尽きると思います。

若者事情を解剖すると、未来が想像できる

若年層のコミュニケーションや生活スタイルを解剖すると、未来のコミュニケーションやプロモーションを想像することができます。動画プラットフォームに慣れているニュージェネレーションに、何の変哲もない静止しているテキスト広告は響くのでしょうか。

はたまた、流行に敏感でファッション感度の高い女の子が、雑誌を買わずにInstagramや「Pinterest(ピンタレスト)」といったSNSを駆使して買い物しているのはご存知でしょうか?

「おじさん」だと自覚しているマーケターのみなさんに、ヒヤっと、ドキっとさせる内容をお届けしながら、みんなで一緒に未来を想像できたらと思います。

こんなことが知りたい、調べてくれ、聞いてくれ!などあれば、是非Twitter(@rina_ishii_99)などでリプライください。次回(6月27日公開予定)はSNSの新星である「Snapchat(スナップチャット)」の魅力は何なのか、若者にとってどんな快楽があるのか考えたいと思います。

大御所のみなさまに囲まれて大変恐縮ですが、どうぞお手柔らかにお願いいたします。