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ドイツで受けたプレゼンテーションのトレーニングで、こんなスピーチのお題がありました。
“地球が滅亡する。有志の科学者集団が火星にプランテーションをつくり、そこには100人の地球人が50年過ごせるだけの食料が備蓄してある。50年の間に、その100人はそこで新しい持続可能な社会を築き、人類のバトンをつながなくてはならない。自分がその100人に選ばれるためのプレゼンテーションをしなさい”
ここで筆者は考え込んでしまいました。プレゼンテーションのテクニックに関してではありません。
ブランドマーケターとしての自分を、100人の1人として売り込む戦略を考えようとしたわけですが、そうして考えてみると、果たして広告宣伝、ブランドマーケティングという仕事は、人類にとって欠くべからざるものなのか?畢竟、人類を幸せにするものなのだろうか?自動車がないと困ってしまう人は多いと思いますが、自動車の宣伝がないと困ってしまう人というのは、いるのでしょうか。
広告宣伝がないと、困ってしまう企業は多いでしょう。あらゆるジャンルの商品が供給過多になり、コモディティ化するなかで、企業にとっての広告宣伝、ブランドマーケティングの必要性には、少なくとも現時点においては疑問の余地がありません。
