メール受信設定のご確認をお願いいたします。

AdverTimes.からのメールを受信できていない場合は、
下記から受信設定の確認方法をご覧いただけます。

×

「誰でも本屋になれるしくみ」が、出版流通を少しずつ変えていく

share

お店にとって、本はブランディングツールにもプロモーションツールにもなる

白川:瀧さんは、どうやって「ことりつぎ」のことを知ったんですか?

瀧:興味関心を設定することで情報を収集できるキュレーションアプリ「Vingle(ビングル)」で、何気なく記事を閲覧しているときに、ぱっと目に入ったんです。

柳下:たぶん、記事ではなくて、リリースだと思いますね。

永野:どうしてそこまで興味をひかれたんでしょう?

瀧:所属している部署が、デジタルメディア部という「媒体」側なんですけど、周りに私よりデジタルに詳しい先輩がいるなかで、何かの「第一人者」になりたくて、いろいろな情報に目を光らせていました。

永野:わりと戦略的に見つけられたんですね。

柳下:(笑)

瀧:ええ(笑)。あとは、ただお店の人に勧められるより、客観的な本で写真を見たり説明を読んだりしたほうが、信頼感もありますし、モノやサービスの購入につながりやすいんじゃないかと思って。

永野:ああ、本が「営業ツール」としても使えると。

瀧:はい、相乗効果があるんじゃないかと。

永野:そういう効果もあるんでしょうか?

柳下:はい、やっぱり世界観をつくれるということですね。たとえば自然派のカフェで、「ナチュラル系である」という表現ができたり。あとは、クローズドな店にも有効です。

永野:クローズド?

柳下:たとえば美容室には、フラッと入れないじゃないですか。でも、ちょっと本を買うために入った人が、新規顧客になるかもしれない。

永野:本って、ブランディングにも、プロモーションにも使えるんですね。

柳下:ええ、「本業」にも効くんです。(笑)

次ページ 「新しい発想のために大切なのは、ルーチンワークとクリエイティブワークのバランス」へ続く