グランプリ決定の瞬間

澤本：いい大人が胸キュンとか言ってますけど（笑）。

中村：いいですね、西田さんは説得力ありますね。

澤本：声いいしね。

権八：ずるい、俺の早口で上ずった声と違って（笑）。

澤本：権八、最初の言葉、「サーセン」って言ったもんね（笑）。しょっぱなから謝って。

権八：いやいや、講評させていただくのもおこがましいようなスタンスでいつもいるんです。でも、「議論が白熱」というけど、嫌な雰囲気じゃないんですよね。それぞれそういう考えがあるんだなという感じで。今回は応援演説をした後、あまり変わらなかったですかね。

澤本：毎年、演説を聞いて、「あ、そうだ」と意見がガラッと変わったりするんだよね。今年はそんなに変わらなかったし、グランプリに寄ってた気がしたね。

権八：そうですね。判官贔屓というのもあったかな僕は。あまりに完璧で一強だったし。

中村：ここまで聞いてる感じで言うと、キンチョーとマイベストジョブが競り合って、議論されてるように思いましたが。もういっちゃいましょうか。

澤本：そうですね、グランプリ。

中村：果たしてグランプリに決まったCMはどんな作品なのか。グランプリ決定の瞬間とグランプリ受賞CMを続けて、聞いてもらいましょう。

ACC CM FESTIVAL　ラジオCM部門　審査の様子

大谷：うわー、決まるんだ！

女性：49、56、49、49、49、50、49、23、50。以上です。

澤本：じゃあ、今年のグランプリは大日本除虫菊ですね。

一同：拍手

大谷：橋本さん、おめでとうございます（笑）。

橋本：ありがとうございます（笑）。

ACC CM FESTIVAL　ラジオCM部門
【グランプリ】　大日本除虫菊　蚊がいなくなるスプレー、キンチョール、プレシャワー
その1、その2、その3

「金鳥少年シリーズ　その1」

SE：（朝のがやとふたりの足音）〜

男子：おはよう、高山さん。
女子：おはよう、大沢くん。
男子：高山さん…
 「蚊がいなくなるスプレー」って…知ってる？
女子：え？
男子：蚊が、いなくなる、スプレー。
女子：…知らん。
男子：すごい、ええらしいよ。寝る前にワンプッシュしといたら、
 朝まで蚊がでえへんようなるって。
女子：へえ…
男子：…

女子：…あ…
男子：ん？
女子：見たん？わたしのうなじの…蚊に刺されたあと。
男子：ン？？いや、いやいや、知らん。
女子：…見てたんや。
男子：うん…

女子：…いいよ…
男子：え？
女子：見てて。
男子：ん？
女子：きょう、「蚊がいなくなるスプレー」買うから。
 わたしが蚊に刺されてないか…明日も、見てて。大沢くん。
男子：え…

N：キンチョウの「蚊がいなくなるスプレー」だよ、青少年！
 使用上の注意をよく読んで正しくお使いください！

「その 2」

SE：（蝉の声とふたりの足音）〜

男子：高山さん。
女子：なに。大沢くん。
男子：高山さんのとこって、野菜つくってるんやんな。
女子：…キュウリ。
男子：おとうさんもおかあさんも、夏、大変やんな。蚊多くて
女子：まあ、うん。

男子：こんどおれ…
 手伝いにいこかな。キンチョールもって。
女子：え？
男子：おれ、めっちゃうまいねん。キンチョールで蚊おとすの。
 もし、迷惑やったら、あれなんやけど…

女子：いいよ。
男子：え？
女子：別に、いいよ。
男子：え？
女子：こんどの日曜、うちの親、組合の旅行でいないねん。
男子：…うん？
女子：畑やなくてわたしの部屋の蚊…落としてみてよ。大沢くん。
男子：えっ…

N：蚊には「キンチョール」だよ、青少年！
 使用上の注意をよく読んで正しくお使いください！

「その 3」

SE：（祭り囃子とふたりの足音）〜

男子：あ、高山さん。
女子：大沢くん。
男子：それ…すごいやん。浴衣…
女子：ありがとう。お姉ちゃんのおさがり。
男子：そうなんや。

女子：ねえ、大沢くん。
男子：なに？
女子：…蚊、おおいね。
男子：うん。
女子：これ、かけてくれへん？
男子：え、なに？
女子：プレシャワー。虫よけやねん。かけて。
男子：…かけるて…どこ？

女子：足首。
男子：えっ。
女子：ほら、これで。お願い。しゅっ、て。
男子：あ、うん…
女子：大沢くん。
男子：ん？

女子：…ひざまずいたほうが、かけやすいよ。
男子：…あ、うん。
女子：…大沢くん。
男子：え。
女子：足首…だけやで。
男子：…はい。

N：「虫よけプレシャワー」だよ、青少年！
 使用上の注意をよく読んで、正しくお使いください！

※こちらから音声が聴けます

澤本：これがグランプリです。

中村：第56回ACC CM FESTIVALラジオCM部門のグランプリは大日本除虫菊の「蚊がいなくなるスプレー」「キンチョール」「プレシャワー」の3本。題名は「金鳥少年シリーズ、その1、その2、その3」でした！