箭内さん!理想の上司・先輩ってどんな人ですか?

【前回コラム】「箭内さん、貧乏だったって本当ですか?」はこちら

いい上司・いい先輩の4つの条件

—箭内さんにとって、理想の上司・先輩って、どんな人ですか?

まず、僕は自分の人生を終えようという時、あと数日間あったら、きっとこんなことを思うはずです。「あ~、今回の人生、理想の上司・先輩みたいなところからは逃げてきちゃったな」って。僕は、ちゃんと厳しくできないんですよ。ダメだと思いながらも、注意したり怒ったりするのが、面倒臭くなっちゃうんです。なかなか本人にピシャリと言えない。

逆に言うと、「切り捨て型」なんですよね。諦めてしまう。愛がまったくないとも言えるし、「ここにいて、俺に見捨てられているよりも、絶対もっと良いところがあるぞ」っていう、別の意味での愛とも言えるかもしれない。

「切り捨て型」っていうと冷たく聞こえるかもしれないけれど、愛を持って熱く厳しく育てるみたいなことは、できない弱腰なんです。負の感情を持ちたくないし、人にも持たせたくないと思うと、そうやって逃げていくしかなくなる。弱腰平和主義。平和主義とすら言えないかもしれませんが…。

—理想の上司・先輩にはなれないという箭内さんですが、「いい上司・先輩」の条件とはなんだと考えますか?1)一生忘れられない一言を言う。

相手が一生忘れない、一生の勇気やお守りになるような言葉を、どこかのタイミングで、一回だけでもいいから言えることなんじゃないかと思います。もちろん簡単なことじゃなくて、それを本当に思えること、本当に言えること、言ったからには腹をくくって、その言葉の責任を取らないといけない。自分がその域にたどり着いてないと絶対言えないんですよね。その一言に、人間が出るんじゃないかと思います。

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箭内 道彦
箭内 道彦

1964年 福島県郡山市生まれ。博報堂を経て、2003年「風とロック」設立。タワーレコード「NO MUSIC, NO LIFE.」リクルート「ゼクシィ」をはじめ、既成の概念にとらわれない数々の広告キャンペーンを手がける。また、若者に絶大な人気を誇るフリーペーパー「月刊 風とロック」の発行、故郷・福島でのイベントプロデュース、テレビやラジオのパーソナリティ、そして2011年大晦日のNHK紅白歌合戦に出場したロックバンド「猪苗代湖ズ」のギタリストなど、多岐に渡る活動によって、広告の可能性を常に拡げ続けている。東京藝術大学非常勤講師、青山学院大学非常勤講師、秋田公立美術大学客員教授、福島県クリエイティブディレクター、郡山市音楽文化アドバイザーなども務める。

箭内 道彦

1964年 福島県郡山市生まれ。博報堂を経て、2003年「風とロック」設立。タワーレコード「NO MUSIC, NO LIFE.」リクルート「ゼクシィ」をはじめ、既成の概念にとらわれない数々の広告キャンペーンを手がける。また、若者に絶大な人気を誇るフリーペーパー「月刊 風とロック」の発行、故郷・福島でのイベントプロデュース、テレビやラジオのパーソナリティ、そして2011年大晦日のNHK紅白歌合戦に出場したロックバンド「猪苗代湖ズ」のギタリストなど、多岐に渡る活動によって、広告の可能性を常に拡げ続けている。東京藝術大学非常勤講師、青山学院大学非常勤講師、秋田公立美術大学客員教授、福島県クリエイティブディレクター、郡山市音楽文化アドバイザーなども務める。

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