資生堂アメリカが、ニューヨークに拠点を置くクリエイティブエージェンシーのJWALKを買収した。
JWALKは2010年にダグ・ジェイコブ氏、ミカエル・ラストリア氏、チャーリー・ウォーク氏によって設立。美容、ファッション、消費財など多くのクライアントを抱え、ブランド構築とデジタルコミュニケーションに強みを持つエージェンシーとして知られる。また、過去4年にわたり、bareMinerals(ベアミネラルズ) や Buxom(バクソム)といった資生堂のブランドのコミュニケーションを担当してきた。
今後、JWALKでCEOを務めるダグ・ジェイコブ氏は、資生堂アメリカのチーフ・クリエイティブ・ディレクターに就任する予定。また、JWALKは資生堂傘下に属しながら、引き続き他のクライアントの案件も担当する。
資生堂グループCEOの魚谷雅彦氏は「JWALKは私たちのマーケティング活動、特にデジタルコミュニケーション領域において大きな価値を与えてくれると確信している。またグローバルで高品質なクリエイティブを生み出す重要なプロジェクトにおけるJWALKと東京のクリエイティブチームとのコラボレーションに期待している」とコメントしている。
資生堂アメリカは1月にもデジタル領域のベンチャーであるMATCHCoを買収している。MATCHCoは、自身の肌色を計測し、パーソナライズされたファンデーションをオンラインで購入できるアプリを展開しており、資生堂にとっては化粧品のパーソナライゼーションサービスの強化につながる買収となった。今回のJWALKの買収と合わせ、資生堂はデジタルテクノロジーおよびクリエイティブ力の強化を積極的に進めている。
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