デジタル市場に「新たなリーダー」誕生の兆し?
2つ目は、AIを前提としたIoT時代はデジタル市場に新しいリーダーをつくり出す強い可能性を秘めているということです。
今、我々がデジタルマーケティングについて考えるとき、Googleの存在を無視することはできません。しかし、1月に開催された「CES 2017(Consumer Electronics Show)のレポートによると、業界をまたいださまざまなメーカーから、約700にも及ぶAmazon Alexaを搭載したIoTデバイスが発表されたそうです。
これはAlexaがIoTのOS(オペレーティングシステム)として、競合他社に対して明らかなアドバンテージを示したということです。現時点では、まだ誰もその結果を予測することはできないでしょうが、IoT時代にはもしかしたらデジタルマーケットリーダーが変わってしまう可能性だってあるわけです。
これって我々にとって、ものすごく影響のある話ですよね。少なくとも、使われることで精度を高めていくという特性をAIが持つ限り、来るべきIoTデバイスのOSとしてより多くのブランドから選ばれることが、勝利への道というのは間違いないように思います。PC時代のWindows、そしてスマートフォン時代のAndroidとiOS。振り返ってみれば、OSを制するものがその時代を制する、と言っても過言ではありません。
そして今、AIという技術を前提に、IoTデバイス時代に向けたOSを巡る熾烈な争いがまさに行われているということなのです。
正直、僕は、次のデジタル・ディバイドがすぐそこにまで迫ってきているような危機感を感じました。それは現在のデジタルマーケティングの専門家ですら例外ではありません。マスメディア全盛の時代を生きてきた人々にとってスマートフォン時代の到来は驚異であり、非常に大きな混乱を生みました。これと同じような現象が今後再び起こりうるということです。
しかもそれは、そんなに遠い未来の話でもないかもしれないのです。少なくともコミュニケーションビジネスに携わる人間は、こういったプラットフォーム企業の今後の動向を注意深くトラッキングしていく必要がありそうです。SXSW初日にして、いきなりそんなことを痛感させられたのでした。
濱本さんによる現地レポートはこちら
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