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親指1本で操作できる! 人気モバイルアプリに共通するUX3つのポイント

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Brandon Hill
Founder & CEO, btrax, Inc.

San Francisco State University 工業デザイン学科卒業。日米の企業に対してブランディング、マーケティング、コンサルティング業務を提供。グローバル市場向けのデジタルマーケティングやソーシャルメディアに精通。新事業創造カンファレンス基調講演、経済産業省 始動プロジェクト公式メンター、サンフランシスコ市政府アドバイザー、Dream Gate Awardアドバイザー。

 

InstagramやTwitter、Facebookのメッセンジャーアプリなど、世界中にユーザーを抱える人気モバイルアプリには共通事項がある。前回、私たちの生活をより快適でスムースなものにするシェアリングサービスの拡大を紹介したように、現代はより快適な経験をすることが当たり前になっている。そこで重要なのが、その操作の手軽さである。

ひとつ目のポイントとして、優秀なモバイルアプリは親指一本で目的が完了できる。モバイルデバイスは通勤中、仕事中、食事中、徒歩での移動中など、実に様々なシーンで利用される事を想定する必要がある。その場合、両手でデバイスを利用出来るケースは少なく、むしろ片手の親指だけでほとんどの操作を行うことが出来れば、非常に使いやすいアプリとなる。逆に2本以上の指を使わなければならない機能の実装は極力避けることだ。

ふたつ目は、3ステップの法則だ。ほぼ全ての人気モバイルアプリは、たった3つのステップで目的に到達できる。Steve Jobsが初代iPodの開発の際に、3度のクリックで聞きたい音楽にたどり着く「3 click rule」を徹底したと言われている。世界5億人が使用しているInstagramもこの3ステップの法則に当てはまる。①写真を選ぶ。②フィルターをかける。③Share! あなたにとって一番身近なモバイルアプリはどうだろうか?ぜひ確認してみてほしい。

3つ目は、文字の圧倒的少なさが挙げられる。多くの人に愛されるモバイルアプリは、アイコンをタップすることで直感的に操作が可能で、脳内での文字から意味を理解する過程をひとつ省いているのだ。例えば、Facebookのメッセンジャーアプリ。目的を達成するために触るボタンは、すべてアイコンで済まされていることに気づく。画面の小さなモバイルデバイス向けのUIデザインの基本はなるべく表示要素を少なくし、必要最低限のインターフェイス要素にとどめることがポイントだ。

操作が煩わしくては、誰も使ってくれなくなる。いかにスムースに目的を完了させるか。このことを現実化するために、UXが重要なのである。