プレゼンだってアイデアのうち
僕たちの原動力になったJealousyを、審査員にも感じてもらう。それがプレゼンの勝負どころでした。提出後は、息つく間もなくひたすら練習。ああつらい。僕はストレスで肌が荒れ、野田紗代はハイとローを5分ごとにさまよいました。
そして、決勝への生き残りをかけたプレゼン。僕たちは秘密兵器を用意しました。去年日本代表として派遣された、1つ後輩の大石くんとタルボットくんの似顔絵です。途中でそれを取り出し、「去年この2人に負けてJealousyを感じたんだ」「こいつらなんて大っ嫌いなんだ!」と言ってぐちゃぐちゃにして投げました。(2人ともごめんなさい)
僕たちが感じたJealousyを、審査員に共感してもらうための演出です。
これが大成功。審査員全員が笑ってくれて、「あのJealousyがあったから、今日僕たちはここにいる」と言ったときも、大きくうなずいてくれました。太いインサイトと、誰よりも楽しんでプレゼンしていたことが評価され、なんとか3日後の決勝に進むことになりました。
本番は大きなメイン会場でプレゼン。ジェスチャーや掛け合いで笑いをとれるようになるまで、50回以上は練習しました。連日連夜のパーティーも、楽しむどころじゃありません。つらい。でも、この練習のおかげで本番も無事に終了。ほっとしました。
ヤング・ロータスのいいところは、ボードを提出して終わりではなく、プレゼンでも加点を狙えるところ。今回勝てたのも、プレゼンで勝負すると決めたからだと思います。教育的な面も大きいので、完成度の高い落ち着いたプレゼンよりも、荒削りでも一生懸命汗をかきながら話すほうが評価されます。
Jealousyに国境はない
授賞式で呼ばれた瞬間は、すべてのつらさが吹き飛びました。さらに嬉しいことに、Jealousyが会場でちょっとしたバズワードに。広告学校の学生たちや、会場ですれ違ういろんな国籍の人たち、そして審査員までもが「Jealousy感じたよ」と声をかけてくれました。誰かが叫んだ「Jealousy!」の掛け声で撮った集合写真は、一生の宝物です。
「7年後に審査員として戻ってきなさい」
アドフェスト創設者のVinitさんに言われた一言。これを叶えるのが次の夢になりました。
最後に、応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました!
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