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岡本太郎作品を前橋市へ 糸井重里氏、地元企業24社参画の新プロジェクト始動

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群馬県前橋市の地方創生を目指すまちづくり支援団体「太陽の会」は5月9日、都内で記者発表を行い、芸術家・岡本太郎作「太陽の鐘」を10月に前橋市に移設すると発表した。

(左から)東京・青山にある岡本太郎記念館館長の平野暁臣氏、前橋市長の山本龍氏、ジンズ代表取締役社長の田中仁氏、糸井重里氏、建築家の藤本壮介氏

「太陽の会」は、前橋市に拠点を置く24の企業で構成されており、ジンズ社長の田中仁氏が会長を務めている。参画企業は毎年純利益の1%(最低額100万円)を前橋市の活性化のために寄付する。市が2016年8月に地域再生プラン「前橋ビジョンを」を発表したのを受け、結成された。

「太陽の鐘」は1966年に日本通運が静岡県に開設したレジャー施設内に創設されたが、1999年に施設が閉鎖してからは人目に触れておらず、今後の活用について検討を続けてきた。そのような中で、前橋市出身の「ほぼ日刊イトイ新聞」主宰・糸井重里氏を通じて「太陽の鐘」の存在を知った「太陽の会」が作品の修復と移設を提案し、寄贈へと至った。

糸井氏は「前橋市は元々イノベーションに積極的だったが近年保守的になっているので、そこに一石を投じる雷のような存在になってほしい。地方創生の取り組みは当事者たちだけの盛り上がりに閉じてしまいがちだが、今回のプロジェクトは被災地や地方都市に向けたいい例になればと思う」と述べた。