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自分の顔を野菜や果物で表現すると?企画展の話題化図る似顔絵ジェネレーター

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果物や野菜、魚や書物といったモチーフを組み合わせて寓意的な肖像画を制作し、20世紀のシュールレアリスム以降のアーティストたちに大きな刺激を与えた画家、ジュゼッペ・アルチンボルド。画業の傍ら、“アートディレクター”として、ハプスブルク家宮廷の祝祭行事の企画演出でも才能を発揮したという。

6月20日から国立西洋美術館で開催されている「アルチンボルド展」(主催:国立西洋美術館、NHK、NHKプロモーション、朝日新聞社)では、世界各地の主要美術館が所蔵するアルチンボルドの油彩約10点のほか、素描などおよそ100点が展示されている。

同展の話題化と集客促進を目的に、展示会場には、アルチンボルドの創作のアプローチを楽しく体験できるアートインスタレーションが設置されている。
人間の顔を「髪型」「目」「鼻」「口」「顔の形状」などに分類。プログラムが認識した顔の各部位の特徴に、200種類の野菜や果物のCGモデルを組み合わせて、体験者の顔に似た絵をリアルタイムで作成する。開発したのは、dot by dot inc.。

体験者の顔にいかに似せるかが、プログラム開発上のポイントだった。「認識した顔の再現性をプログラムで担保するのが難しかった」と、dot by dot inc. プロデューサーの関賢一氏は話す。

「初期は機械学習的なアプローチでランダムに生成した顔を、似ている/似ていない判定し、結果を学習することで、自動的に似ていくよう開発を進めていました。しかし、そのアプローチはサンプルデータ数の問題などで挫折し、途中から力技で似せていくようにしました」

優れたアーティストの創作のアプローチを復活させる試みが、デジタルテクノロジーの進化によって可能になってきている。
総合金融グループのINGと、デルフト工科大学、JWTアムステルダムが、AIや3Dプリンタを使ってつくり上げたレンブラントの“新作”「The Next Rembrandt」が、カンヌライオンズ2016で二冠に輝くなど高く評価されたことも記憶に新しい。

企画展の会期は9月24日まで。

スタッフリスト

企画制作
dot by dot inc. + Digital Media Lab., Inc.
PR
富永勇亮、関 賢一
CD
谷口恭介
TD+PRG
Saqoosha
D+AD
伊藤太一
ディレクター+サウンドデザイナー
ながしまみのり
I
田所ミニ
 
 

CG制作

PR
谷川佳隆
ディレクター
濱口剛裕
コーディネーター
関口佳代子
美術
森田譲、郷原啓二、星山幸治
サポート
北江格、高橋伸禎、三島秀隆

ecd:エグゼクティブクリエイティブディレクター/cd:クリエイティブディレクター/ad:アートディレクター/企画:プランナー/c:コピーライター/d:デザイナー/演出:ディレクター/td:テクニカルディレクター/flash:flash制作/me:マークアップ・エンジニア/pgr:プログラマー/epr:エグゼクティブプロデューサー/pr:プロデューサー/pm:プロダクションマネージャー/ap:アカウントプランナー/ma:録音/st:スタイリスト/hm:ヘアメイク/crd:コーディネーター/i:イラストレーター/cas:キャスティング/ae:アカウントエグゼクティブ(営業)/na:ナレーター