世界のトップ級デジタルプロダクションがミラノに集結~DDD参加レポート

今年6月、イタリア・ミラノにてデジタルクリエイティブの祭典「Digital Design Days」が開催された。今年開催2回目となる本イベントは、今年はベルギーの人気デジタル系イベント「OFFF」とコラボレーションし、デジタルショーケースやインスタレーション、ワークショップ、パーティ、ネットワーキングなどのプログラムが行われた。まだ日本ではあまり知られていない本イベントを、デジタルプロダクション シフトブレインのデザインディレクター鈴木慶太朗さんがレポートする。

鈴木慶太朗
SHIFTBRAIN Inc.
Design Director / Branch Manager / Designer

1984年生まれ。東京出身、2児の父。立教大学経済学部卒。大学在学時にグラフィックデザインを学ぶ。制作会社数社を経て、現在はシフトブレインでデザインディレクターとして勤務し、オランダ支店のマネージャー。ブランドディレクションからのビジュアルコミュニケーション設計をベースに、クロスメディアプラットフォームに対応したデザインディレクション、デザイン、UXやUIの設計を行っている。世界的なWebデザインアワード、Awwwards審査メンバーを2013年から務めている。

 

デジタルクリエイティブの今を知る

こんにちは、シフトブレインの鈴木です。6/1~6/3にイタリアのミラノで開催されたイベント、Digital Design Days + OFFF2017(以下、DDD2017)に参加してきました。去年に続き、今年で2回目となるこのDDDは、52カ国から約1700人の参加者が訪れ、非常に国際的なイベントに成長してきています。

イベントでは英語・イタリア語で行われるトークとワークショップ、インスタレーションの展示やネットワーキングパーティなどが行われていました。国際的なデジタルデザインのイベントとしては、スペインのOFFFとベルギーのKIKKが有名ですが、DDDはOFFFと提携してイタリアを中心としたデジタルクリエイティブの活性化に取り組んでいます。

今回、イタリアを中心とするDDDに参加したのは、トークのラインナップが充実していた点が個人的には大きな動機です。イタリアのイベントだからといって、イタリアのクリエイティブに偏ることなく、国際色豊かな視点でイタリアのクリエイティブを盛り上げていこうという雰囲気が、会場からも感じられたのが印象的でした。

そんなラインナップの中から、数名のスピーカーをピックアップして、今のデジタルクリエイティブについて考察してみたいと思います。

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