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「データ・ドリブン」って何なんだっけ。

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「目的」なのか「手段」なのか

今回、ここまで簡単に、生活者を知るためのデータ活用のステップを書かせていただきました。今回の「データ・ドリブン」というワード、文字面としては普段の仕事のあちこちで目にしているものの、「データ・ドリブンでやろうよ」や「うちはデータ・ドリブンです!」といった言葉は聞こえてきません。それが、どうしたら「活用できている!」と言えるようになるのでしょうか。

そんな中で身も蓋もないですが、無理に今すぐ”データ・ドリブン”してなくてもいいのではないかと思います。例えば、営業やマーケティング、開発などのセクション間で意思疎通が図られていたり、何かをヒントに着想したプロモーションや商品開発が「売り上がっている!」「反響がものすごい!」といった明快な事業や成果があがっている。そして、それが内部的に心底実感でき、予実差なく連発できていれば、それはそれで普遍的な”良い”マーケティング活動ができていることに変わりないからです。

とはいえ、それは世の中全体から見れば、ほんのひと握り、あるいは短い期間に限られます。大きなインパクトはなくても、地道にやっている小さなマーケティングやコミュニケーションに関する活動も含めた上で、「誰に」を起点に何がどのくらい効いているのか、それはなぜなのかといったことを嗅ぎ取ることができなくなった、ある種の「踊り場」的なステージに陥っている場面は増えています。

それまでの把握方法や尺度でよしとせずに、本質的には「生活者(顧客、未顧客etc.)」を理解し直す自己改革を「目的」として、データ活用のレベルアップは多くの人や場合で取り組まざるを得ない、不可避な課題と言えます。

株式会社博報堂DYメディアパートナーズ
データドリブンプラニングセンター データドリブンマーケティング2部 部長
竹下伸哉氏

1975年広島生まれ。1998年に国内通信キャリアでシステムインテグレーション、宣伝・プロモーション、コンテンツ配信企画に従事した経験を経て、2006年に博報堂入社。以降、現在に至るまでマーケティング職として従事し、ブランドマーケティング、デジタルキャンペーンプランニングを中心に携わる。近年は、活動の中心としてデジタル&データマーケティング領域を軸足に、スマートデバイスアプリや、企業が保有する顧客や売上データから得られるアクチュアルデータを活用する、統合プランニングの推進に取り組んでいる。

 

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