【前回の記事】「不適切な「ネット広告枠」を利用している広告主が、炎上してしまう時代を迎える」はこちら
炎上覚悟のネット動画が増えている?
最近、企業のネット動画の表現を問題にした炎上騒動が立て続けに起こっているようです。
こうした炎上騒動が増えている背景の一つには、コラム「
テレビCMの炎上が拡大する要因はメディア環境の変化にも。企業はどう向き合うか?
」でも書いたように、広告に批判が集まる様子を、メディアが積極的に取り上げるようになったという環境変化も大きく影響していると思います。
しかし一方で気になるのが、これだけ昨年ぐらいから企業の広告を起点とした炎上騒動が続いているにもかかわらず、あえてギリギリの線を越えたチャレンジをしているネット動画が増えているように感じられる点です。
例えば、ネット動画における性的なイメージを想起させて炎上した事例は、昨年の鹿児島県志布志市の「うなぎを少女に擬人化した動画」のケースが有名です。
この動画は、公開からわずか5日で公開中止となったことからも、志布志市側が思わぬ騒動に困惑したことが伺えます。ある意味、想定外の騒動だったと言えるでしょう。
一方で今月に入り、宮城県の観光PR動画でも同様に、性的な表現が問題となりました。宮城県の村井知事が「可もなく不可もなくというのは関心を呼びません。賛否両論あったことが、逆に成功につながっている」と騒動を肯定する発言をして、批判を集める結果にもなりました。