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オムロン・山田社長「理念経営が共感され光栄」 — 企業広報賞表彰式開く

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優れた企業広報を実践している企業や経営者、企業広報の実務者を顕彰する「第33回企業広報賞」(経済広報センター主催)の表彰式が7日、都内で開かれた。

オムロンの山田義仁社長

「企業広報大賞」に選ばれたオムロンは、「企業の公器性」を重視した企業理念の社員への徹底とその実現に努めていることや、情報開示、ステークホルダーとのコミュニケーションに熱心に取り組んでいることが高く評価された。山田義仁社長CEOは、「事業を通じて社会の発展に貢献していくという理念を社内で常に共有し、実践してきた。こうした取り組みに共感・共鳴いただけたことがうれしい」と喜びを表した。

「企業広報経営者賞」には、ニトリホールディングスの似鳥昭雄会長と、YKKの𠮷田忠裕会長CEOがそれぞれ選ばれた。似鳥氏の代理であいさつに立ったニトリホールディングスの白井俊之社長は、「1967年に札幌で創業し、今年で50周年。日常の暮らしをもっと豊かにしたいとの考えのもと、会長自らが発信してきた。これからも欲しいもの、欲しいサービスを提供し、情報を発信していきたい」とコメント。また、2015年4月に似鳥会長が担当して話題になった日本経済新聞の連載「私の履歴書」について「あの時はお騒がせしました」と述べ、会場を沸かせた。

𠮷田氏の代理として壇上に立ったYKKの本田聡執行役員経営企画室長は、「企業は社会の公器という考えのもと、71の国と地域で事業を展開している。非上場だが、財務諸表をはじめ、良いことも悪いことも開示していく考えだ」と述べ、今後も発信に力を入れていくと強調した。

4年ぶりの「選考委員会特別賞」には、ライフネット生命保険創業者の出口治明氏が選ばれた。「ネット生保」という新業態に挑戦するにあたり、「会社が信頼されないと(保険を)買ってもらえない」として発信に力を入れた。「SNSの発信などはすべて若い社員に教えてもらった。受賞は(社員)140人のおかげ」と述べた。

「企業広報功労・奨励賞」を受賞したキッコーマンの臼井一起執行役員コーポレートコミュニケーション部長は、「広報が発信したいと思っても、その内容がメディアの価値観と合致しなければ仕事をしたことにならない。メディアの皆様にも御礼申し上げたい」とコメント。旭化成の山崎真人購買・物流統括部長(前広報室長)は、「平時も有事も誠実に対応してきたと評価いただいたことがうれしい。広報を離れたが、旭化成の一員としてサポートしていきたい」と力を込めた。