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「日本の企業もデジタルトランスフォーメーションが始まっている」 — AKQAの新ジェネラル・マネージャーに聞く

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—デジタルトランスフォーメーションとは具体的にどういうことを指しているのですか。

私たちは、世界をPhysicalとNon Physicalの2つに分けて捉えています。デジタルトランスフォーメーションを考える場合、企業の様々な事業がデジタルシフトの影響を受ける中にあっても、いかに人々の行動やマインドをNon Physicalの方面に移行させつつ、Physical とNon Physicalを融合したソリューションを提供できるか が重要なテーマになっていきます。Non Physicalな世界でも影響力をつくり、その世界の中で利益を上げることが課題であり、私たちはそこでの商品・サービスの開発とプロモーションを共に考え、実行していきます。

日本の企業の方たちと話していると、デジタルを活用してどのように自分たちの成長を推進できるかに強い関心があると感じます。Non Physicalな世界には、地理的な制約がありませんので、グローバルの市場へと成長の可能性を広げる大きなチャンスがあります。そこで日本企業のデジタルを活用した海外への市場拡大には積極的に取り組んでいくつもりです。

ただ私どもが理想とする成長の姿とは利益ある成長、インテリジェントな成長であり、何かの犠牲を払ってまで、売上を高めることではありません。こうした私たちの価値観に共感をしていただけるようなクライアント企業の方と共に仕事をしていきたいと思っていますし、その仕事を通じて、日本の社会にとっても意義ある貢献ができる存在になりたいと思っています。具体的にはシンプリシティの価値観に基づいて、プロダクトもコミュニケーションも世界にとって有益な、美しいものを送り出していきます。

AKQAの東京オフィス。

—東京のオフィスはAKQAのグローバルのクライアントが中心なのか、日本で独自にクライアント開拓を目指すのか。どちらを重視していくつもりですか。

どちらか一方ではなく、両方を強く推進してきたいと考えています。2020年の東京五輪、そして様々な規制改革など、ビジネスの世界において日本に対する注目は高まっています。この環境の中でデジタルを活用し、日本の企業の方々と新しい成長の機会をつくっていきたいと思っています。

AKQA  ジェネラル・マネージャー
バッソー 陽一郎(Yoichiro Basso)氏

2017年夏、AKQA入社し、東京オフィスのジェネラル・マネージャーに就任。これまでBanana Republic、IBMなど幅広い産業や市場でクライアント・エージェンシー側の双方で経験を積み、AKQA入社前はUberにてサンフランシスコ・マーケティング・チームのリードを担当。