検索キーワードは自動の設定も可能
日本でも利用をする企業が増えている「AMS」。その魅力はなんといっても出稿・運用の手軽さだ。現在「AMS」の広告形式には「スポンサー プロダクト広告」「ヘッドライン検索広告」「商品ディスプレイ広告」の3種がある。予算は、それぞれ1日あたり予算100円から設定することができる。広告設定も審査の時間を除けば、数分で完了する。「運用の手軽さもあってご好評いただいています。機能もシンプルで使いやすいと思います」(古屋氏)。
また「AMS」では検索キーワードの設定を手動と自動で選べるようになっている。自動を選択した場合、登録商品のデータベースである「商品カタログ」から類似単語を機械的に拾い、キーワードを自動設定してくれるので、初めて利用する際にも安心だ。「最初は自動設定をお勧めしています。そこで効果を見ながら、手動の設定で新しい仮説を試される企業が多いようです」(古屋氏)。
出稿後のデータの活用価値が大きい、広告を使って仮説を検証
さらに古谷氏は、AMSの活用可能性について販売促進に留まらないと話す。「広告出稿を通じて得られるデータも大きなメリットのひとつです。売り方の改善方法を見つけるために広告を出す、という方もいらっしゃるくらいです」。
クリエイティブを複数案つくって、消費者に響く訴求ポイントを発見する。ターゲットが複数想定される商品で、ターゲット別の広告クリエイティブを複数案つくり、ターゲット別の仮説を検証するなどの活用ケースが考えられる。「検証した結果は、Amazon内だけでなくリアル店舗の販売促進やマーチャンダイジング戦略にも生かしていただいています」(古屋氏)。
AmazonはECサイトとしての機能はもちろん、最近ではその取扱い点数の多さからAmazonで商品を調べ、リアル店舗で購入するという行動も増えているという。「こうした特性に着目され、新商品発売時のマス広告キャンペーンに連動して、『AMS』で広告を出稿される企業も増えています。Amazonを販売の場としてだけでなく、商品の認知を獲得する場としても捉えていただいているようです」(古屋氏)。
販売開始から順調に売上を伸ばしている「AMS」だが、今後、より精度を高め、運用もより使いやすいものへと改善を進めていくという。「Amazonには、購入意欲の高いお客様が多く訪れるので、『AMS』活用の効果は出やすいと思います」と古屋氏。
まもなくやって来る年末年始の商戦期。世界的に見ても商戦期のオンライン販売の売上は拡大を続けている。100円から試すことができ、思い立ったらすぐに出稿ができる「AMS」は商戦期の販促プロモーションの大きな力となりそうだ。
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