【前回コラム】「京都をリサーチ&プランニングするということ」はこちら
関西でかたちラボという屋号でコピーライターをしている田中です。今回、登場していただくトランクデザインの堀内康広さんが拠点としているのは、神戸の“端っこ”である「垂水(たるみ)」。聞きなじみがなく、神戸といえば三ノ宮のイメージが強いかもしれません。というか、三ノ宮ですら地名を聞いてもピンと来ないかも・・・。「神戸」という大くくりで語られてしまう中、“ 端っこ ” の垂水でデザインカンパニーを立ち上げた理由、そして地方で戦うために必要なこれからの仕事の仕方をお聞きしました!
トランクデザイン 堀内康広さんの場合
今回、「関西で戦う。クリエイターの流儀」に登場していただくのは、神戸・垂水を拠点にしている「トランクデザイン」の代表兼デザイナーの堀内さんです。
堀内康広(トランクデザイン)
印刷会社で勤務後、2008年に独立。2009年より社名を「トランクデザイン」とし、以降、デザイン制作はもちろん、地場産業の産地で戦う方々と一緒に手がけるプロジェクトや自社ブランドやショップを展開しています。
今回お話を伺った堀内さんは、1981年生まれ。田中の2歳上で、40歳を目前に仕事に対して再び向き合う年齢でもあると思います。これからクリエイターとしてどう戦っていけば良いのか?そんな田中にとっても切実な未来の課題について、堀内さんの仕事や取り組みをもとにお聞きしました。
産地の方々と一緒に戦うという精神
堀内さんの特徴はデザイナーとしてつくって、売るところまで関わるということ。そのスタイルが生まれたきっかけには、地場産業のデザインに携わり、職人をはじめ産地で戦う方々と一緒に取り組んだ「hibi」というブランドの立ち上げが大きかったそうです。