「このダンス企画は、なぜあの人が振付なの?」はどう決まるのか

【前回コラム】「「ダンサーのことが分からない!」と悩んでいる広告制作者の皆さんへ」はこちら

「表音的」か「表意的」か、ダンスには大きな2つの方向性がある

写真 飯野高拓(梅棒)

第二回目のテーマは、こちらもよく聞かれる話題です。

広告クリエイターの方からのご相談で、「この企画だと、ダンスは誰に頼めばいいの?」というお話です。

ダンサー側からすると「なぜあの企画で、あの人が振付なの?」「なぜこのダンス?」という疑問の裏側のお話ができれば。

広告クリエイターがダンスの企画を絵コンテ(四コマ漫画のようなものです)でプレゼンするときは、ダンスについては資料映像などをつけて「このようなダンスを踊ります」とするか、事前にビデオコンテなどでその踊りを撮影して添付する、もしくは、もはや字のみで「商品の形状を模したインパクトのあるポーズを中心にダンスを制作します」というような説明をするか、でしょう。

その時点で、クリエイターが起用したい振付師を提案する時もありますし、企画が決まってから監督と相談して振付師を選ぶこともあります。

そして、必ずクライアント側の確認・承認を経て決定します。

広告やPVにおけるダンスというのは課題解決としての機能を期待されているところがありますが、その「機能」は様々。

「覚えやすい動き」、ということもあるでしょうし、「踊りを流行らせたい(バズらせたい)」「商品の長所を感覚的に伝えたい」「画を華やかにしたい」「世界観を表現する助けにしたい(キレイ、かわいい、ダークなど)」など様々考えられます。

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飯塚浩一郎
飯塚浩一郎

1978年生まれ。コピーライター・クリエイティブディレクターであり、ダンサー・振付家。言葉と身体をクリエイティブの両輪に、広告・映像・舞台・ファッションなど様々な領域を自由に行き来して活動している。慶應義塾大学卒業後、株式会社博報堂を経て、株式会社DAZZLE設立。広告においてはカンヌ広告祭シルバー、アドフェストゴールド、TCC新人賞など受賞。ダンスにおいてはダンスカンパニー「DAZZLE」で海外の芸術祭にも数多く招聘され、2017年のカザフスタンアスタナ万博のジャパンデーでもパフォーマンスを行う。坂東玉三郎演出の舞台「バラーレ」で主演を務めるなど、様々なアーティストとのコラボレーションも。都内病院を舞台に行われた日本で初めての本格的イマーシブシアター公演「Touch the Dark」は即日完売となり、多方面から注目される。

飯塚浩一郎

1978年生まれ。コピーライター・クリエイティブディレクターであり、ダンサー・振付家。言葉と身体をクリエイティブの両輪に、広告・映像・舞台・ファッションなど様々な領域を自由に行き来して活動している。慶應義塾大学卒業後、株式会社博報堂を経て、株式会社DAZZLE設立。広告においてはカンヌ広告祭シルバー、アドフェストゴールド、TCC新人賞など受賞。ダンスにおいてはダンスカンパニー「DAZZLE」で海外の芸術祭にも数多く招聘され、2017年のカザフスタンアスタナ万博のジャパンデーでもパフォーマンスを行う。坂東玉三郎演出の舞台「バラーレ」で主演を務めるなど、様々なアーティストとのコラボレーションも。都内病院を舞台に行われた日本で初めての本格的イマーシブシアター公演「Touch the Dark」は即日完売となり、多方面から注目される。

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